彦左小路
所在地:新宿区百人町1-8
備考 :2004頃解体
Photo 2002.1.20
西武新宿線新宿駅の近くの線路沿いの一角にあった小さな飲屋街。当初は二つの建物が路地を挟んで向かい合って建っていた。西武線に乗る度に車窓に見えていたので、撮りに行こうと思っていたが、ある日突然、南側の建物が取り壊されてしまい、近くなのに撮っておかなかったのがひどく悔やまれたのだった。
というわけで、写真はこの頃にはまだ残っていた北側の建物。片方が無くなってしまうと、路地の雰囲気が全く無くなってしまい、がらんとした空き地にポツンと残る残骸のようで、なんだかひどく寂しい感じ。
この北側の建物も、2005年には既に無くなっていた。建物があった場所は道路予定地で、周辺も道路予定地の看板が立つ空き地だらけだったので、いずれは無くなるだろうとは思っていた。この建物も、道路予定地でビルなどへの建て替えが認められなかったから残っていたわけで、都心ではこのようなものは今後も少なくなっていくだろう。
古い建物がなくなるのは歴史を消し去るようでもあり、キラキラしたビルばかりの街並みは、後世に残すべきストックになり得るのかどうか不透明で、なんだかやや薄気味悪い。
2009.1.12記
201411.8修正加筆
201411.8修正加筆
この記事は「Site Y.M. 建築・都市徘徊」内から移設したもので、修正加筆し、写真は別のものに差し替えました。
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