都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

多摩川浅間神社

2014-12-28 | 大田区  
多摩川浅間神社・参道
所在地:大田区田園調布1−55
段数 :計60段、写真は下部25段(下から13・12段で一の鳥居)
Photo 2014.9.28

 多摩川浅間神社は多摩川台公園から連なる高台の先端部にある神社で、北条政子が近くの亀の子山から富士山を望み、源頼朝の武運を祈ったことに由来するという。
 階段はまさにその先端から高台へと上り、社殿前に至るもの。

参道の階段・上部
段数 :上部35段
 (下から1・二の鳥居・14・三の鳥居・9・6・5段・神楽殿前の鳥居)
Photo 2014.9.28

 下部25段を上ると社務所前の駐車場の場所で、そこから更に階段を上ると社殿前に至る。この上部の階段はやけに蛇行した道筋になっているが、これは都内の神社の正面の石段としてはあまり例がない。

 推測に過ぎないので詳細は不明だが、参道の上部と下部の間を社務所へ至る車道が横切っている関係で、参道を直線的にすることが距離と高低差の面で難しくなったため蛇行させたのかもしれない。

境内、拝殿・本殿(正面)と神楽殿
Photo 2014.9.28

 日曜の午後、境内の神楽殿では、お神楽の練習をしていた。
 ここの浅間神社の場合、読みは「せんげん」神社なのだが、関東では浅間山(あさまやま)も有名なので、あさま神社だと思う人もいて、この時も学生が携帯で「今、あさま神社とかいう神社に来てるから・・」と話していた。 古代、火山のことを一般に浅間山と言ったという話もあるので、あさま神社でもあながち間違いではないとも言えるけど・・・。

多摩川浅間神社 本殿   Wikipedia
建設年:1973(昭和48)年
構造 :RC
Photo 2014.9.28

 浅間造(せんげんづくり)と呼ばれる、ちょっと変わった社殿(本殿)。社殿を二階建てにして、本殿を高く掲げるのが特徴。
 浅間神社は富士山信仰で木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)を祭神とする。そのためもあってか高い位置に向かってお祈りするように設えられているのが面白い。

 浅間神社は都内に数ヶ所あるが、いわゆる浅間造の社殿を持つのは都内ではここだけらしい。同様の浅間造の社殿としては、富士宮市にある富士山本宮浅間大社が著名。また静岡市にある静岡浅間神社は拝殿が二階建ての楼閣建築で、これもかなり珍しいタイプだ。

東急東横線・写真は乗り入れている副都心線の車両
Photo 2014.9.28

 境内の北側では東横線が高台を切り通しで横切っている。このため地図では浅間神社は西北側の台地から切り離された一つの山のように見えるが、もともとは多摩川台古墳群などがある多摩川台公園の高台から繋がる一続きの高台の先端部である。

#階段・坂 大田区  #神社  #鉄道
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする