都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

神田消防署

2018-04-24 | 千代田区 
神田消防署
所在地:千代田区 神田淡路町2-12
建設年:1960年代?
解体年:2008年頃
階数 :3F+望楼
Photo 2005.5.28

 Wikiによれば、神田消防署は2004(平成16)年に外神田4-14に移転したそうなので、写真の時点では既に空き家だったのかもしれない。掲示板には何も張り紙がないし、入口にはなんらかのお知らせ張り紙が出されている。

 様式的な建物ではなく機能的なモダニズム系のデザインで、恐らく戦後の建物だったのだろう。ただ望楼があるあたりからは、建設当時はまだ背の高い建物が周辺にあまりなかったのだろうと想像される。

 南側の神田郵便局が建て替えられたため、消防署は周囲を郵便局に取り囲まれた形になり、望楼もビルに張り付くような感じになってしまい、1990年代後半以降は目立たなくなっていた。


 Photo 1995.6.3

 1995年時点では、南側の神田郵便局が建て替え工事中で。この時には辛うじて遠くから望楼を望むことができていた。

 中央線の線路近くにあった建物なので、しばしば目にしていたはずだが、いつ頃取り壊されたか記憶がない。ネット上には2007年2月の写真があり、その時点ではまだ建物は残っていたようだが、航空写真などから考えると2008年には解体されたようだ。


 2023.12.22追記
 モダンな角形の庁舎で、下記「ぼくの近代建築コレクション」には「昭和40年代の建築かと思われる。」と記されている。
 火災保険特殊地図で確認したところ、戦前の1935年と、戦後の1950年、1959年は同じ形で描かれているのだが、これらではコーナー部がカーブしており、この建物とは形が異なっている。このことからするとやはりこの建物は1960年代、もしくは昭和40年代以降に建てられたものだったようだ。

神田消防署、フジモト商店/神田淡路町2丁目 - ぼくの近代建築コレクション

Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 千代田区  #公共施設 
コメント
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