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桃乳舎
所在地:中央区 日本橋小網町13
構造・階数:木・2
建設年:1927(昭和2)
解体年:2023〜24(令和5〜6)
Photo 2014.5.6
看板建築の喫茶店。下記『東京都の近代和風建築』によれば、桃乳舎は1904(明治37)年にミルクホールとして創業。建物は震災後の1927(昭和2)年に建てられたものだそう(注)。ミルクホールではなくなったが、喫茶・軽食の店として営業を続けていて、雑誌等でもレトロな店としてときどき紹介されていた。
茶色のスクラッチタイル張りの外壁で、2階の窓まわりの付け柱やアーチ、手摺などはモルタル塗り。ファサード上部中央には桃のレリーフが付けられていた。アーチや柱はなにかを支持しているわけではなく装飾的なもの。小さな建物だが案外凝った装飾なのが印象的だった。斜め横から見ると、後方の一部が3階建てだったことも判る。
ネット上の情報等によると、2023年2月に閉店。その後も建物はしばらくのあいだ残されていたが、やはり解体されたようだ。
小網町界隈も古い看板建築など残る場所だったが、老朽化や世代交代もあり戦前の建物はかなり少なくなっている。
(注)ネット上の情報では、1889(明治22)にミルクホールとして創業、現在の建物は1933(昭和8)築、とされていたりもして、上記と食い違っている。
参考『東京都の近代和風建築−東京都近代和風建築総合調査報告書』
東京都教育庁地域教育支援部管理課 編 2009
中央区ホームページ/喫茶軽食 桃乳舎
井筒商会、桃乳舎/日本橋小網町 - ぼくの近代建築コレクション
Tokyo Lost Architecture
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