三田商店東京支店
所在地:中央区 日本橋小網町17
構造・階数:RC・2+R
設計 :葛西萬司
建設年:1930(昭和5)
解体年:2022(令和4)
Photo 2014.5.6
このビルの裏側にはかつては東堀留川があった。戦前の地図では日本橋川から北に入り込んだ船溜まり状の水路になっている。そしてこの建物も水路からの荷揚げを想定して建てられたものだったようだ。東堀留川は戦後の1949(昭和24)年までに、戦時中の空襲で焼失した家屋などの瓦礫で埋められたそうで、その後は水辺の建物ではなくなっていた。
下記、中央区サイトの記事によれば、この建物は辰野金吾と建築事務所を運営していたことで知られる葛西萬司という人が設計したものだそうだ。当初は水平庇をまわした初期インターナショナルスタイルの建物だったという。モダニズム系の建物なので装飾はほぼない。最上階のパラペットが少し出っ張っているところと、左右対称でほぼシンメトリーだったことぐらい。それなので逆に昔風な感じには見えず、小規模ながらモダンな感じであり続ける建物だった。
三田商店東京支店/日本橋小網町 - ぼくの近代建築コレクション
中央区ホームページ/株式会社三田商店東京支店
三田商店東京支店 東京都中央区日本橋小網町 - 墳丘からの眺め
三田商店東京支店 | 新・レトロ建築写真帖
Tokyo Lost Architecture
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