旧カフェー「大賀」(旧洲崎遊廓 大賀楼)
所在地:江東区 東陽1-38
構造/階数:木/2F
建設年:戦後
解体年:2011.3の東日本大震災で損壊したため、同年秋に解体。
備考 :洲崎_(東京都) - Wikipedia
Photo 2002.11.6
洲崎は1888(明治21)に根津から移転してできた遊郭。戦前の建物は第二次大戦時の空襲で焼失したが、戦後は「洲崎パラダイス」として、1958(昭和33)の売春防止法施行まで赤線として存続した。
Wikipediaによれば、大賀楼は洲崎遊廓の中でも一等クラスの店だったという。戦後は特殊喫茶店として洋風店舗が建てられ、カフェー「大賀」となった。売春防止法施行後は他の店同様、ここも普通のアパート「大賀荘」になった。ただこの建物では屋号の「大賀」の文字がそのまま残されており、写真の頃は区議会議員の事務所としても使われていた。
Photo 2009.8.1
1枚目の写真にはわずかに見えているが、ベースは木造瓦屋根の2階建て。コーナー部分はモルタルの壁面を建てて洋風に見せている。
北側から Photo 2009.8.1
増改築を経ていたのだろうか、側面から見ると妙に複雑な外観をしていた。複数の入口を持つ建物だったのかもしれない。
Photo 1995.11.18
コーナー部には黒い豆タイルを張った丸柱、庇もカーブを描いている。2階壁面にも丸い付け柱があり、洋風のお洒落な外観。
東日本大震災で損壊したため、その後解体されたそうで、跡地には現在は3棟の家屋が建っている。
Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 江東区 #商業系 #遊興施設
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