旧見付学校
所在地:磐田市見付2452
建設年:1875(明治8)
構造 :木造
階数 :3+塔屋2
Photo 2000.1.1
現存最古の洋風小学校建築。当初は2階建+2層小塔だったが、その後、1883(明治16)年に屋根裏を改造して3階にし、塔を加えて5階とされたという。1922(大正11)年まで小学校として使用された。
写真右の鳥居は、隣接する淡海国王神社のもの
磐田市の市街地の北の方に旧見付学校はある。木造3階+塔屋2階の擬洋風学校建築で、1992年までは市の郷土資料館としても利用されていた。
玄関脇の柱などに、洋館を意識した柱頭飾りがあり、また、白漆喰塗りの壁のコーナー部は灰色に塗り分け、コーナーストーン状の意匠を施している。本当の洋館は石造でコーナーストーンを積んでいるが、ここでは漆喰の色でそれを造ってしまっている。構造を別にして外観だけを模倣した、いかにも的なデザインだが、明治初期の事情を考えると、洋館風であることが重要だったわけで、木造漆喰で出来ていても在来建築と違う外観をまとっていることが大切だったのだろうと思われる。
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