静岡基督(ハリストス)正教会
所在地:静岡市葵区春日3-9 Google Map
建設年:1959(昭和34)
Photo 2012.2.20
谷津山の南側、谷津山と国道1号線の間の住宅地の中にある正教会の教会。正教会はギリシャ正教とか東方正教会とも呼ばれ、古くからの流れを受け継ぐもので、日本にはニコライによりロシア正教会から伝わったという。
建築的にはビザンチン様式が基本で、日本ではニコライ堂などが代表的だ。ここの教会も、装飾などは簡素だが一応ビザンチン様式を採っている。
内部を見学していないので正確なところは判らないが、外から見る限り、十字型の細長い平面形式にはなっていないようで、鐘塔の下の玄関ホールと、正方形の平面を持つ中央ドーム部分、奥の祭壇(写真右手)で構成されているようだ。
それぞれの空間を覆う屋根に小ぶりながらネギ坊主型の装飾が付くのも特徴だ。
鐘塔頂部の十字架も普通の形ではなく、ロシア正教などに特有の八端十字架になっている。屋根は全て銅板葺き。
Wikipedia - 八端十字架
玄関部分。扉上部にも見慣れないマークというか装飾が付けられているのが印象的だ。
鐘塔。遠くからのぞき込んで見たところでは、大中小3つの鐘が下げられているようだ。礼拝の日などに鳴らされたりしているという。
耐震性の問題とかで解体、建て替えが予定されているというが、2013年夏時点ではまだ一応現存している。
下記、リンク先の写真にもあるように、内部にはイコンがたくさん飾られていて、カトリックやプロテスタントの教会ともまた異なる雰囲気の空間になっている。建て替えがいつになるのか判らないが、ビザンチン様式特有の祭礼空間が残されることを期待して止まない。
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2023.6.25 追記
その後、写真の聖堂は2016年頃に解体され、新しい聖堂が2017年2月に完成したそうだ。新聖堂は、高さがやや低いがほぼ同じ位置に建設されている
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