'07/03/09の朝刊記事から
鹿児島県議選買収
元県警本部長を厳重注意
警察庁 地検 控訴断念を発表
2003年4月の鹿児島県議選で、公選法違反(買収・被買収)罪に問われた元県議中山信一さん(61)ら12人全員を無罪とした2月23日の鹿児島地裁判決について、鹿児島地検は8日、控訴を断念すると発表した。
これを受け、警察庁の漆間巌長官は、当時県警本部長だった稲葉一次・関東管区警察局総務部長(53)の捜査指揮や監督全般が不十分だったとして文書で厳重注意した。
県警も本部長名で捜査担当だった警部2人を厳重注意した。
全員の無罪確定へ
被告らが冤罪を訴え、操作の在り方が問題となった事件は控訴期限の10日午前零時を過ぎた段階で、被告全員の無罪が確定する。
捜査指揮に関し県警トップが注意を受けるのは極めて異例。
同地検の水沼祐治次席検事は記者会見で、中山さんが票取りまとめの買収会合へ出席することは物理的に無理とした地裁判決について、「(認定された)アリバイを覆すのは困難。証拠全体の吟味が不十分だった」と認めた。
'07/03/09の朝刊記事から
人為ミスの可能性も ガルーダ機炎上
【ジャカルタ8日時事】乗客・乗員140人を乗せたインドネシアのガルーダ航空機がジャワ島中部のジョクジャカルタ空港で着陸に失敗、炎上した事故で、国家警察当局者は8日、事故原因はパイロットの「人為的ミス」の可能性があるとの見方を示した。
同当局者は、事故機は急角度で滑走路に進入し、着陸の際に大きな衝撃を受けたのではないかと指摘、「人為的ミスと考えられる兆候がある」と述べた。
ただ、警察当局が国家輸送安全委員会などと共同で事故原因の調査を進めており、最終的な結論は調査結果を待たねばならないと語った。
一方、警察当局はガルーダ機の炎上事故による死者は21と下方修正した。
ハッタ運輸相は7日の会見で死者23人と公表したが、集計にミスがあったとされる。
'07/03/09の朝刊記事から
上祐派、オウム正式脱会
オウム真理教(アーレフに改称)の上祐史裕代表(44)は8日、同代表を支持する信者と共に、教団を正式に脱会したことを明らかにした。
「上祐派」グループは4-5月をめどに、新団体を設立する。
上祐前代表は同日、都内で記者会見し、松本智津夫死刑囚(52)=教祖名麻原彰晃=について「死刑執行の最後まで反省を求めていく。新団体はできるだけ情報を公開し、松本死刑囚の影響がないことを示したい」と説明した。
これに対し公安調査庁は「説法や修行方法の状況から、依然として松本死刑囚の影響下にあると考えている」として、引き続き上祐派を団体規制法に基づく観察処分の対象とする方針。