Kodak DC4800
’07/11/22の朝刊記事から
栗本鉄工所 社長「なめていた」
高速道橋梁強度改ざん 利用者、不安の声
薄い鉄板、試験データの改ざん。
高速道路の橋梁の型枠をめぐる不正が21日、明らかになった栗本鉄工所。
これまでも談合に関与したとしてたびたび処分されていた。
「なめていた」「手ぬるかった」と歯切れの悪い言葉を長々と続ける社長ら。
安全は保たれているのか。
利用者からは不安の声が出た。
栗本鉄工所の記者会見は、国土交通省の発表を受け、午後4時すぎから大阪市西区の本社7階で始まった。
横内誠三社長ら幹部4人が横1列に並ぶ。
写真を示しながら強度試験の状況を説明。
しかし、「なぜ改ざんしたのか」「責任はどう取るのか」と相次ぐ問いには「まだ調査中で・・・」「私も理解に苦しんでおりまして・・・」と曖昧な答えが続いた。
1965年ごろから強度試験データを改ざんしていたとの点を追及されると、横内社長は「仮の型枠なので、軽く見ていた。なめていた。そういう文化が職場にできていたのかなと思う」とひとごとのように答えた。
栗本鉄工所は橋梁や水門工事をめぐる談合に関与したとして営業停止処分や課徴金納付の命令を受けている。
相次ぐ不祥事に「厳しく対処してきたつもりだったが、手ぬるかった」とうつむいた。
「申し訳ありませんでした」。
3時間近くに及んだ会見で、道路の利用者への謝罪の言葉が出たのは最後だった。