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’07/12/02の朝刊記事から
「首相訪中までに解決」
ガス田問題、日中外相一致
【北京1日佐々木学】高村正彦外相と中国の楊潔篪外相は1日、北京での日中外相会談で、懸案の東シナ海ガス田開発問題について、年内にも予想される福田赳夫首相の訪中までに解決を目指すことで一致した。
高村外相は会談後、北京市内のホテルで記者団に対し「今まで以上に突っ込んだやり取りをしたが、前進があったとは言えない」と述べる一方、双方が「何が何でも解決しなければいけない」との認識で一致、首相訪中を解決に向けた一つの目標として今後も協議を重ねて行くことを確認したという。
だが、首相訪中まで1カ月足らずしか残されておらず、それまでの問題解決は難しいのが実情だ。
政府筋は、首相訪中を「努力目標」としている。
また、高村外相は、来春に予定されている胡錦濤国家主席の訪日準備として、楊外相の早期訪日を要請。
楊外相は「来年の早い時期に訪日したい」と招請を受け入れた。
東シナ海ガス田問題
東シナ海の天然ガス田をめぐる日中両国の懸案。
共同開発方式で解決を目指す方針では一致しているものの、対象海域に関し、日本側は中国との排他的経済水域(EEZ)の境界線(日中中間線)をまたぐ海域を主張。
中国側は尖閣諸島周辺など南北2海域にすべきだとの基本的立場を崩しておらず、交渉は平行線が続いている。