備 忘 録"

 何年か前の新聞記事 070110 など

071129 守屋前防衛次官 逮捕

2011-12-21 22:07:14 | 社会
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’07/11/29の朝刊記事から

守屋前防衛次官 逮捕
ゴルフ接待389万円収賄容疑
「身分なき共犯」妻も
装備品納入で便宜 東京地検


防衛装備品納入をめぐり便宜を図った見返りにゴルフ旅行の接待を受けたとして、東京地検特捜部は28日、収賄容疑で前防衛事務次官守屋武昌容疑者(63)と妻幸子容疑者(56)を逮捕、贈賄容疑で防衛商社「山田洋行」元専務宮崎元伸容疑者(69)を再逮捕し、東京都新宿区の守屋容疑者の自宅を捜索した。
接待を通した官民癒着は、防衛省きっての実力者とされた事務方トップの汚職に発展した。
特捜部は航空自衛隊次期輸送機(CX)のエンジン発注をめぐる便宜供与や政界工作の有無など、巨額の防衛利権をめぐる疑惑の全容解明を目指す。

また、宮崎容疑者側が守屋容疑者側に数回に分けて現金3百数十万円を提供していたことも判明。
特捜部は提供の趣旨を含め、確認を進めている。
守屋容疑者は、接待が見返りを期待した賄賂との認識があったと認めているとみられる。

在職中の収賄容疑で逮捕された事務次官経験者は、1996年の旧厚生省の岡光序治(のぶはる)元次官以来。

調べでは、守屋容疑者と幸子容疑者は、山田洋行の装備品納入で有利な取り計らいをした見返りなどの趣旨で、次官就任後の2003年8月から昨年5月までの間に計12回、北海道などに同社丸抱えのゴルフ旅行に出かけ総額約389万円の接待を受けた疑い。

特捜部は、幸子容疑者が次官の妻に対する接待と認識した上で参加したとして刑法の「身分なき共犯」を適用。
宮崎容疑者は贈賄罪の公訴時効(3年)が未成立の5回分について再逮捕された。

参院は来月3日、守屋容疑者を証人喚問することを決めていたが、東京地検は「喚問妨害の意図はなく、法令の範囲で協力する」としている。

守屋容疑者は宮崎容疑者が山田洋行を退社し、防衛商社「日本ミライズ」設立後の今年4月まで300回以上、ゴルフ接待を受け、幸子容疑者もたびたび同伴していたことが既に分かっている。


身分なき共犯
公務員や会社役員など、一定の身分にあることが要件となる犯罪(身分犯)について、身分はないが犯行に加わった人を処罰する刑法65条の規定。
収賄罪の場合、公務員と共同してわいろを受け取ったり授受を仲介したりした関係者らに適用され、昨年の福島県談合・汚職事件では佐藤栄佐久前知事の弟が逮捕された。
勤務先に財産上の損害を与える背任罪や医師や弁護士による秘密漏示罪などにも適用される。


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