Kodak DC4800
’07/12/02の朝刊記事から
再生紙生産 消える「古紙100%」
価格高騰で配合率減
古紙100%はやめますー。
製紙業界で、再生紙の生産に古紙を使う割合(配合率)を引き下げる動きが広がってきた。
古紙の再利用は資源リサイクルの象徴的な存在だが、このところの古紙価格の高騰などで、やむなく対応を迫られた格好。
”古紙離れ”が製品のイメージタウンに繋がることを懸念するメーカーは、「丁寧に説明して理解を得るしかない」と話している。
古紙の配合率を引き下げるのは①中国の需要増で古紙価格が高騰。今年1月から9月までに平均29.6%上昇し、原油高騰とともに収益を圧迫している。②古紙の回収率が上がるにつれ、雑誌付録のCDやシールなど異物混入が増えてきたーなどが理由だ。
日本製紙によると、古紙の配合率によっては、チップを原料とした場合よりも製造過程で重油や石炭の使用が増え、化石燃料由来の二酸化炭素(CO2)の排出量がそれだけ増加。
その点では、配合率を高めることは必ずしも環境負荷の軽減に繋がっていないという。
また、繰り返し利用することで原料としての古紙の品質が劣化しているとされる。