「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

本日3月10日は東京大空襲の戦災記念日です

2022-03-10 08:40:52 | 2012・1・1
購読紙の東京ローカル版に「本日3月10日は都民平和の日です」と都生活文化局の小さな囲みPR広告が載っていた。77年前の昭和20年3月10日深夜、東京下町がB-29の大空襲にあい都民2万人が犠牲になった。それ祀って都の主催による慰霊祭が午後2時から行われるから1分間黙祷をささげてほしいというおしらせであった。

東京大空襲を体験した世代も年々少なくなってきたが、体験者にはこの日の空襲のことはいつまでも忘れらられない。小ブログは「老人タイムス」の名で2006年3月10日、スタートしているが。第一回は亡父がのこした日記の3月10日の記載をそのまま紹介している。以降調べてみたら、毎年、3月10日更新のブログにはアングルを変えて東京大空襲を扱っている。

今回は2万人の犠牲者を出した下町ではなく、五反田に住んでいた亡父の10日の空襲後の一日.。亡父の日記によると、空襲警報は9日深夜2時半頃発令され10日午前3時頃解除されている.。驚いたことには一睡後,大空襲にもかかわらず走っていた路面電車に乗って勤務先の焼失を確認し歩いて帰宅している。10日は土曜日だったが、休みではなかった。老生は旧制中学2年生だったが、動員先の工場は休みだった。

ウクライナの戦争をテレビ画面をみて平和の有難さを実感するが、同時に空襲の愚かさも忘れてはならない。本日は東京大空襲の日でもある。風化させてはならない。