ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

フリッツ・ヴンダーリヒが歌うベートーヴェン作曲 「アデライーデ」

2014年07月28日 | 歌曲

★ フリッツ・ヴンダーリヒが歌うベートーヴェンの歌曲「アデライーデ」
Fritz Wunderlich singt "Adelaide" Beethoven


★ Bethovenの歌曲の中で最も美しいと憧れていた曲で、10代のとき、そっと練習していたが、
曲の美しさの表面的な表現だけではとても届かない何かがあった。
歌いながら、心をクレッシェンドさせていく、この曲はヴンダーリヒが歌うと最高。


★ ベートーヴェンという人はある人によると「まず強い、しかし単に肉体的に強いだけではなく、自分の信ずるもののために命を賭けます。

でも言葉で自分自身を表現することは潔しとしない。だから、誤解されてしまう。

しかし、「行動」の人だから、そうした誤解を解くのも、行動によってしか出来ない。

とても優しくて寛容な心の持ち主ですが、それをストレートに表現できない。

何故なら、そうした部分では、極端に「照れ屋」だからです。

これは「男社会」の作り出した典型的なヒーローのイメージ。」ですって。


★ これって誰のことでしょう? もちろん、上に書いているようにベートーヴェンのことです。
  でも、今もいるような・・・。


・・・「至誠の国士」西村慎吾氏・三宅博氏・・・クリックすると写真が拡大します。




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 鮫島有美子が歌う「桜貝の歌」 「あざみの歌」 「初恋」

2014年07月22日 | 歌曲

さくら貝の歌 鮫島有美子 1995'-15 UPI-0118


★ 戦後、復員してきた若き作曲家が秘かに心に思う女性が亡くなっていることを知り、
  知人の詩人にわけを話して作詞してもらい、この歌曲を作曲。(ほかに私の好きな「あざみの歌」もある。)
  
  わが父が「桜貝の歌」とよく言っていた・・・。
  この曲は懐メロの域を超えて、もはや純粋な日本歌曲としてもっと歌われることがあってもよいと思う。 

  さくら貝の歌
作詞:土屋花情
作曲:八洲秀章

美(うるわ)しき 桜貝一つ
去り行ける 君にささげん
この貝は 去年(こぞ)の浜辺に
われ一人 ひろいし貝よ

ほのぼのと うす紅染むるは
わが燃ゆる さみし血潮よ
はろばろと かよう香りは
君恋うる 胸のさざなみ

ああなれど 我が想いははかなく
うつし世の なぎさに果てぬ

あざみの歌

あざみは、敵の来襲を花が踏まれる音で知らせたという。

山には山の 愁(うれ)いあり
海には海の 悲しみや
ましてこころの 花ぞのに
咲しあざみの 花ならば

高嶺(たかね)の百合の それよりも
秘めたる夢を ひとすじに
くれない燃ゆる その姿
あざみに深き わが想い

いとしき花よ 汝(な)はあざみ
こころの花よ 汝はあざみ
さだめの径(みち)は はてなくも
香れよせめて わが胸に


初恋  

歌:石川啄木
曲:越谷達之助
編:南安雄
piano:ヘルムート・ドイチュ

砂山の砂に腹這ひ
初恋の
いたみを遠くおもひ出づる日     (歌集 一握の砂より)




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イタリアのソプラノ、フリットリが歌うトスティ作曲 『ソーニョ』(「夢」)・・・声が戻った私

2014年06月26日 | 歌曲
 
Barbara Frittoli. Sogno. Francesco Paolo Tosti.


★ イタリアの誇る現役ソプラノ歌手、バルバラ・フリットリが歌うトスティの歌曲、
  『ソーニョ』(「夢」)をどうぞお聴きください。

  昨日、私の声が戻ってきたように思えます。
  さらりんさまに「文楽」の竹本太夫が脳梗塞で倒れ、それでもがんばってリハビリを
  つづけ、「死んでからも稽古に行かなあきません」という言葉にハッとして、
  そっとスケール(音階)を歌ってみました。
http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/62dd8bf8c55f8d5e17e252939ae8b217・・・(このエントリのさらりんさまのコメントです。)


★ 昨年、甲状腺線種の手術で、「今までのように歌えなくなる。手術でどうしても声帯の神経をさわるから。
  特に声量と高音域が出なくなる」といわれ、手術のあと、それを自分で確認するのが怖くて、ほとんど歌わずに過ごしました。
  でもやはり、歌をあきらめられず、楽な歌を選んで歌うようになりました。
  基本の基本に戻って、地道な練習をしていました。呼吸法は毎日欠かさず練習していました。

  でも「君が代」はホールに鳴り響いた(この冬)のがうれしかったのですが、
  オペラのアリアは避けていました。

  やっと昨日、ゆっくりと用心深く音階練習をして、3点ハ音、その上の嬰ハ音も
  出ました。カルーソを聴いたのも勉強になりました。
  でも、声帯の周囲の筋肉がビックリしたのか、咳が出て、まだまだ用心は必要。
  このトスティの『ソーニョ』や、ドナウディの『限りなく優雅な絵姿』を
  歌いました。後者は1920年録音のyoutubeのカルーソと一緒に歌いました。

 ・昨日のエントリのyoutube、エンリーコ・カルーソの歌
http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/efd5466c60cdb5c9db2aa522340e46f6

   高音と声量がよみがえったのです。
  次の通院の時、音階を歌って医師をビックリさせてみよう。

  15歳の初ステージで歌ったcaro mio benも歌いました。
  ドイツリートのモーツアルトやシューベルトは楽に歌えます。
  高音と声量が戻ったのはうれしいですが、用心は欠かせません。
  喉はデリケートですので。

  やっと私が私になったようでうれしい。
  やはり声楽は生きがいです。




コメント (8)
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1920年、カルーソが歌うドナウディ作曲 『限りなく優雅な絵姿』

2014年06月25日 | 歌曲
Enrico Caruso - Vaghissima sembianza. Digitally remastered.


20世紀最大の名歌手、カルーソが歌うドナウディ作曲 『限りなく優雅な絵姿』

ベルカント唱法の神様といわれたエンリーコ・カルーソ、
カルーソの前にカルーソなし、カルーソの後にカルーソなしと絶賛の名歌手、

コレッリもデル・モナコもカルーソの録音を聴いて勉強した。
デル・モナコは引退後もカルーソのレコードを聴き、張りつめたその表情から、まだ多くを学び取ろうとする真剣さ、顔の表情がサッと変わるのだった。

この曲はカルーソに捧げられた歌曲で、どのように歌うかは参考になるが、この圧倒的な声と美しい歌詞の解釈、そして完璧なベルカント(直訳は「美しい歌」)に聴き入ってしまう。

美しいだけでなく、強い高音はその前からまるで重量挙げのような力技、・・・まねをしてはいけない・・・。

まだ電気録音ではないが、今の優れた録音だったら、と思うと・・・。




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Angela Gheorghiu - Giordano: Caro mio ben Puerto Rico 2005

2014年06月20日 | 歌曲

Angela Gheorghiu - Giordano: Caro mio ben Puerto Rico 2005


★ ルーマニア出身のソプラノ、アンジェラ・ゲオルギューが歌う[Caro mio ben]、

  ジョルダーニの作曲によるイタリア古典歌曲。

  この曲は私が15歳ではじめてステージで歌った思い出の曲。

  ピアノ伴奏は、ピアノの恩師が引き受けて下さった。

  もう私はピアノよりも声楽家をめざし、ピアノの先生をガッカリさせていたのに。

  (でも私の決意を知ると、先生は有名な教授のところに連れて行って、弟子入りのオーディションを受けさせて下さった。)


  この曲が私の声楽へのスタートとなった。 

  声楽の先生は年配のメッツオ・ソプラノ、欧州でワーグナー歌手だったマリア・トールに師事したドイツ系の歌手だった。

  当時は音楽大学の教授でレッスンは情け容赦なく、それ以上に礼儀が厳しくて

  徹底した師弟関係を思い知った。でもよい経験だった。

 
  やがて私はドイツ系でなくイタリアオペラ、ベルカント唱法の勉強をしたいと思うようになる・・・。

  ところで、この有名なイタリア古典歌曲だが、ゲオルギューのような名歌手がベルカントでしっとりと歌うと最高!!



コメント (4)
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