ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

2009年シカゴにて、カバリエとバースコフ「黒い瞳」アンコール

2009年07月17日 | 芸術
CABELLE & BASKOV CHICAGO 2009


アンコールで失敗し、爆笑に包まれる師弟、なんとも微笑ましい。
最新の動画。
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オペラ動画を観て・・・

2009年07月17日 | オペラ
動画を取り入れることを習得?してから「三国演義」、そしてかつての名演のオペラの数々をこのブログで鑑賞してきました。

カルーソを入れるなんてはじめは思っていませんでしたが、音楽のあまりにも流麗ですばらしいのに驚き、これは誰もかなわないな、と100年を過ぎた演奏なのに学ばせて頂きました。
デル・モナコ、コレッリ、ベルゴンツイ、カップッチッリなど素晴らしすぎる、また今年99歳を迎えた偉大なメッゾ・ソプラノのシミオナートの天性の演技力と綿密で大胆な構図の歌唱、子供の時はわからなかったことでした。
また、コッソットのド迫力、舞台上の美しさ(なぜかアダルジーザ役など可憐さも)、二重唱でなぜか彼女の歌う低音が、大きくきこえてくることなど、きっと彼女だけでしょう。面白くなってきました。

ボリショイからオブラスツオーヴァというものすごい歌手、「男みたいに歌う」とある人が言っていましたっけ。音色が変化して魅力ありました。
チェリストのロストロポーヴィッチ夫人でソプラノ歌手のヴィシネフスカヤが『ガリーナ自伝』でこのオブラスツオーヴァを「私が教えてコンクール優勝させた」とか「私たちをボリショイから追い出すよう共産党に働きかけた」「メトロポリタンで挨拶にきたけれど、追い返した」と書いていましたが、これはヤッカミもあったのではないかと思いました。
ヴィシネフスカヤはリリコなのに「アイーダ」などを歌っていて自分ではソ連で最高のドラマティックソプラノだった、と書いているのを「いいかげんにしろ!」と
思いました。
オブラスツオーヴァは豊麗で偉大な声でしたが、ヴィシネフスカヤはそうではありません。
確かに夫のロストロポーヴィッチをたすけて、祖国追放からロシアへ名誉の帰国、などなかなかの政治的センスの持ち主ですが、いったんボリショイでも名誉回復されたら「西太后」のようかも知れないと思ったりしました。

ひとりの人がいくら立派なことをしても、それが本になった時は全部信じてはいけない、それにオブラスツオーヴァは一切弁明をしていないし、彼女にだって言いたいことはあるだろう、そして彼女はコンクール(チャイコフスキーコンクール)出場以前から、モスクワ音楽院の学生だったころからボリショイが呼びにきてプリマだったことは、書かれていない。

また最近では、ボリショイの若手テノールのニコライ・バースコフをこき下ろし、ボリショイで歌わせたくないと発言、ボリショイライブのDVDで「エウゲニ・オネーギン」のレンスキーを聴いて素晴らしいと感心していたテノールだけに、事実上の「ボリショイ追放」ではないか、と思ったのです。

その後のバースコフはスペインのカバリエを頼り、その弟子のカレーラスと似た声と歌いぶりから認められ、共演していますが、彼があまりにもカバリエに気をつかっているのを見て、大変だなあと・・・
カバリエはすでに老いていますが、彼を大切にしている様子が伺えました。
彼はウクライナの出身で母子家庭であり、家族を養うのにポップスも歌っていました。それがヴィシネフスカヤの逆鱗に触れたのでしょう。彼女はドキュメンタリーの映画のなかで彼を非難しているのです。(これはひどい)

ヴェルディを多く取り入れましたが、アントニエッタ・ステッラの歌唱は最高でしたし、カバリエも失敗はありますが、それがかえって親しみを感じるような雰囲気でした。マリア・キアーラは50歳を超えた時のオダベッラでしたが、若々しく美しいのに驚きました。リサイタルでも客席で「きれいだな」と見とれました。

今は老親介護でオペラも大相撲も行けません。でも、家でやれることはたくさんあるような気がします。語学も勉強したいし、読みたい本もたくさんあります。
イタリアオペラやロシアオペラは血なまぐさいストーリーが多いので、最近はドイツリートも聴いています。ピアノのショパンやラフマニノフも好きですが、これは切なくなる・・・そこで「三国演義」でバランスをとったりして(笑)

では「心の田園」へ♪
コメント (2)
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