ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

家事をテキパキ楽しくする方法

2009年04月07日 | 掃除・収納・インテリア
 毎日の家事にはウンザリだけど、何とかやりこなさないと・・・どうせやるなら楽しく、と面白い方法を考え、さっそくパンダ夫人に伝えました。
退職間もないパンダ夫人は、面白がっていたけれど。

オペラや演劇を目指す人は、演技力も高め、一石二鳥です。

掃除の時は「ダスキンが来ました。30分の契約ですね」
料理の時は「出張シェフです。今日の献立はお任せ下さい」
洗濯の時は「クリーニング出張サービスです」

それぞれの業者に成りきる、仕事中はそれなりの格好をします。仕事ですから笑顔も絶やしません。

そして一日が終わり、BAR「レモン・ハート」に行き、(実際は冷蔵庫前)「マスター、今日は杏酒のロックね」と注文、「かしこまりました」とマスターになってロックを作り、すぐ客にもどって「ゴクッ、おいしい」とニッコリ。
「松ちゃんとメガネさん」から離れてすわり、彼らの話をそっときく。

あーあ、こんなことでもしないと単調でつまらないんですものね。
女性の合言葉「女は一生忙しい」とつぶやいて寝ます。

そうそう、夜は文化教室(読書)、またはオペラ座通い(CDなど)もあり、われながらセレブ?ですねえ。

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ステッラ劇場第6夜  ヴェルディ「レクイエム」

2009年04月02日 | 芸術
いよいよ「千秋楽」、ヴェルディの「レクイエム」、これは宗教音楽というよりオペラだ、と言う人が多い作品です。
指揮はカラヤン、ウイーンでの演奏で、カラヤンの「ヴェル・レク」といいますと、あの有名なスカラ・ライヴがあり、プライス、コッソット、パヴァロッティ、ギャウロフという豪華ソリスト、天下のスカラのオーケストラと合唱団、歴史的な名演奏としてDVDで楽しむことができます。

しかし、あのスカラ・ライヴはコッソットの完璧な声、若きパヴァロッティがまだきっちり歌っていた好ましい演奏、ギャウロフの深々とした美声、・・・それに比べ、ベルカントとはいいにくい独特のプライスの歌唱には、疑問が残っていました。
立派に歌っていて見事なのですが、これは「違う」としかいいようがありませんでした。                                  メットではこういうことは言われなかったでしょう。
好き嫌い、ではなくイタリアのベルカントではない、ということです。

そこで、カラヤンの「ヴェル・レク」ウイーンでの名演奏を、東京の声楽家ミー先生からご紹介があり、聴かせていただいたのです。

メッツオ・ソプラノのドミンゲスは偉大な声ですが、コッソットには及ばず、バスのモデスティはスケールの大きさの点でギャウロフに及ばない・・・

テノールのニコライ・ゲッダはパヴァロッティの持っていた声のみずみずしさもあり、より知的で、かつてのカルーソの演奏のようにスタイリッシュ。
感動のテノールと思います。
そして、ヴェルディ歌手として、声の美しさや技巧において、プライスとは次元の異なる「本格的なベルカント」を聴かせ、格別の上質さを堪能させるステッラの名唱です。

これは私が想像していた以上に、素晴らしい魅惑的な演奏だったのです。
当時25歳にして大家の演奏、彼女に匹敵するヴェルディソプラノなど考えられません。
すべすべしたビロードの声はあらゆる音域で、角度を変えたように多彩な輝きがあり、ヴェルディの音楽と演奏は全く一致していて、ヴェルディのインクの香りまでするような、作曲家が「こう歌ってほしい」といった演奏なのです。
そこにはステッラがいて、ステッラはいない、ヴェルディの音楽と溶け込んでいる素晴らしい演奏があるだけ・・・。

彼女の歌に迷いはなく、歌う前のブレスまで全部音楽を感じさせます。
ドミンゲスがその声の威力を示しても、天からヴェールをかぶせるようなピアニッシモで、またある時は圧倒的な展開で耳を奪います。
名画の聖母の姿を音楽そのものに具現した、そんな感動でした。

全曲が終わった時、ヴェル・レクの中に、アイーダやエリザベッタ、レオノーラ、オダベッラなどヴェルディのヒロインが思い浮かびます。

そして余韻を楽しみます。「満天の星空」を心に浮かべながら・・・

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情けない市民集会・・・迎撃中止を求めるデモ

2009年04月01日 | 政治
東京だから「都民・区民」というべきでしょうけれど・・・一応「市民」とニュースどおりに書きました。

北の「人工衛星?」迎撃を中止しろ、市民生活を守れ、って。
いったいどっちに向かって言っているのでしょう。
北朝鮮に言いなさいよ。「発射をやめなさい」って!

こんな「市民グループ」って・・・理解に苦しみます。
もっと国民にもはやくから現状を報道しないマスコミにも問題ありますが。

北に「テポドン(人工衛星?)発射中止」を求めるべきではないでしょうか。
何か「意図的」なものを感じます。

発射まで、あと3日といわれています・・・。
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ステッラ劇場第5夜 プッチーニ「ボエーム」

2009年04月01日 | オペラ
いよいよプッチーニの「ボエーム」、今までの演奏されることの少ないオペラとは違い、公演回数は多く、録音も数多く、私は生演奏でもスカラ公演でフレー二主演のものを観ました。
レコードではテバルディ、ベルゴンツイ、バスティアニー二、シエピ、セラフィン指揮のロンドン盤、カラス、ディ・ステファノ、パネライ、モッフォらのエンジェル盤、リッチャレッリ、カレーラスらの輸入盤、などを聴いていて、テバルディのおおらかなミミ、ベルゴンツイの律義なロドルフォ、またはカラスとディ・ステファノの定番、など聴いているうちにほとんど覚えてしまい、パリのクリスマスイヴの夜、カフェ・モミュスでお茶する、なんてとても考えられない設定に(それもムゼッタなど肩のあいたドレスで?)「おお、寒い!!」とバカバカしくなりながらも、どんどん繰り出す子供らの声が臨場感たっぷりに、騙されようと思って・・・でもだんだんボヘミアンたちの青春に共鳴していったり。

このステッラ、ポッジ盤は昔ハイライトで「フォンタナ」から出ていましたが、買おうと思ったら廃盤になり、ついに今日聴けました。
ドラマがどうって、青春の一コマでももはや同調するトシでもなく、ステッラを聴こう、楽しもう、と聴きました。
ステッラの声は魅力的でした。声域のチェンジのところが素敵ですし、聴いていて暖かいものを感じました。
でももはや聴き手である私はトシをとり、涙する、というものではなく、「ステッラの声、このオペラに惜しいなあ」とまで思うようになったのです。
テノールのポッジはディ・ステファノのようなコブシを聴かせたものではなく、大変正確で当時のリリコであるタリアヴィー二と同じく、きちっとした音楽でした。
もちろん、大変な美声です。
奔放に歌ったジーリはむせび泣くような歌い方で、大衆的人気を得ましたが、その反動で「作品に忠実に」というスタイルにもどった、カルーソにもどった、ということなのでしょう。でもディ・ステファノは独特のコブシを聴かせて大衆を魅了し、プッチーニやナポレターナになると、彼の独壇場になったことと思います。

しかし、ステッラはスタイリッシュで媚びず、レガートに暖かく歌っています。
美しい声はミミというヒロインを超えて、やはり貴婦人のようです。

ミー先生、聴き手がトシでドラマに同調できない、ヴェルディは普遍的な人間ドラマですが、プッチーニは青春ドラマ、なんでしょうか。
「トスカ」はそうではないのですが、それでもドラマとして弱く、「蝶々夫人」「トゥーランドット」は異国趣味。

どんな時でも魅力的な美声のアントニエッタ・ステッラ、でも彼女は「プッチーニには惜しい」です。確かイタリアではベスト・プッチーニ賞を頂いたそうですが。

次回はいよいよ、カラヤン、ステッラの究極の「ヴェル・レク」です。
これは・・・すごいでしょうねえ。
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