井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

バンドとゴスペル・コーラスのためのハレルヤ

2009-06-07 17:33:24 | 音楽

 今の時期、教育学部の3,4年生は教育実習である。大学教員は協力実習校に挨拶回りをする。そこで、タイミングが良ければ(?)実習生の授業を見学することができる。これが、時にかなり勉強になる。

 北九州の、とある高校はもうすぐ文化祭(実は今日)ということで、音楽の授業は文化祭の練習だった。全校生徒が練習していたのが、標記の曲である。

 所謂歌謡曲にも「ハレルヤ」という歌詞を使ったものは多々あるし、ゴスペルに近いところでは「漕げよマイケル、ハレルヤ」などというものもあるが、そんな呑気なものではなかった。これは、あのヘンデルの「メサイア」の「ハレルヤ」をゴスペル・コーラスにしたもの。私にしてみれば、驚天動地のアイディアだ。

 ハーモニーも複雑になり、拍子も4拍子の中にしばしば2拍子が混じる。リズムも16ビートになり、シンコペーションの連続。原曲の方が易しいと思うのは、私だけではないだろう。

 このような難曲に取り組ませる先生の勇気は大したものだ。実習生も大変なものに当たってさぞかし・・・と思いきや・・・

 よくよく話を聞いてみると、実習生の高校時代、すでにやったことがあるのだそうだ。音楽の先生は同一人物。早い話が、その先生の好みに合っているのだろう。生徒もこれなら「のせる」ことができる、と考えたに違いない。

 実際に「のって」いるかどうかはわからない。でもここに一つ重要な真理がある。
先生が好きなことは伝播する

 ヘンデルのハレルヤだったら、原曲をそのままさせたいなあ、と思う。一方で、もしゴスペル・コーラスをやれ、と言われたら、少しでも知っている素材が加工された曲の方がわかりやすい。ヘンデルだと思わないで演奏したら、結構私も好きかもしれない・・・と思い至るようになった。

 うーん、好きかも・・・ハ・レ・ルーヤッ・・・今の現役高校生よりも、私達の方が好きかも・・・

 ここで気づいた。

 その先生は私と同い年である。そう言えば、先日のTV番組の司会をしている指揮者も同い年である。(彼も「ディスコ・キッド」はかなり好きそうな表情で棒を振っていたように見受けた。)

 結論:私の同年代は16ビートが染み付いている。これが鳴り出したら条件反射で「ノル」しかない。

 アンデルセンの「赤い靴」、ハンメルンの笛吹き、浮かれヴァイオリン、これらと同等な存在「16ビート」、怖いなあ・・・。