井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

パールマンは不滅です③

2017-11-25 19:03:00 | ヴァイオリン
リサイタルの方を良く覚えているのには訳があって、実はこっそり録音していたのである。モノラルのカセットテープレコーダー、録音レベルが自動調整だから、大きい音は小さく、小さい音は大きく入る代物だ。

それでもその後何度も聴き返した。

バッハの無伴奏パルティータ第1番。こちらもちょうどその中のサラバンドとブーレを練習していたところだった。

パールマンは終始美音で流麗にバッハを弾く。楽々と弾いているように見える。楽しそうに。でもレコーディングのように無傷で。

これをヴァイオリン弾きの標準ととらえると、そう思ったヴァイオリン弾き(=私)は打ちのめされる。

今だったら「それはパールマンだから」と言えるだろう。
しかし、その頃身近な人間は一様にパールマンを賛美していて、ヴァイオリン弾きかくあるべし、とその人たちが無言で言っているように私は感じてしまった。

ニコニコしながら完璧に弾く、とてもこんなこと、私にはできない。

ヴァイオリニストになるための熱心さが今一つ足りなかったのは、パールマンのせいも少しはある。

その意味でもパールマンは不滅だ。