学生時代、ミュージック・シンセサイザーに興味津々で、ピアノやヴァイオリンの音を、VCO(オシレーター)とVCF(フィルター)の合成で、何とか作りだしたいと、躍起になっていたことがあった。現在主流のディジタル・シンセサイザーが発明される数年前のことだ。冨田勲が初期に使っていた、いわゆるアナログ・シンセサイザーである。
しかし、どうしてもできない。
先生からは「あのカツンというノイズを入れないと、ピアノの音にはならないよ」と、何度も言われた。
そうかもしれない、と頭では理解しても、雑音をわざわざ入れるのはとても抵抗があった。
日頃、雑音をできるだけ入れないようにと訓練されている身としては。
しかし、アタックの雑音成分が全くないと、我々はその音をピアノとして認識できない。
昔はテープレコーダーを逆回しに再生という芸当ができた。そうやってきくと、ピアノの音はオルガンのように聞こえる。
もう少し新しいところだとMDを使って実験ができた。長い音価の音符を弾いて録音し、出だしのアタックだけをカットしてしまう。すると、やはりオルガンのような音になる。
いかに最初の雑音成分がピアノを特徴づけているかという証拠である。(今、これらの実験が難しくなったのは残念)
この雑音成分は、わざと鳴るように作られているそうだ。そしてタッチ如何で、限りなく減らすこともできる。
ピアノを弾く方々には、それを認識して、自由自在に雑音成分を入れたり無くしたりしてほしいものである。
しかし、どうしてもできない。
先生からは「あのカツンというノイズを入れないと、ピアノの音にはならないよ」と、何度も言われた。
そうかもしれない、と頭では理解しても、雑音をわざわざ入れるのはとても抵抗があった。
日頃、雑音をできるだけ入れないようにと訓練されている身としては。
しかし、アタックの雑音成分が全くないと、我々はその音をピアノとして認識できない。
昔はテープレコーダーを逆回しに再生という芸当ができた。そうやってきくと、ピアノの音はオルガンのように聞こえる。
もう少し新しいところだとMDを使って実験ができた。長い音価の音符を弾いて録音し、出だしのアタックだけをカットしてしまう。すると、やはりオルガンのような音になる。
いかに最初の雑音成分がピアノを特徴づけているかという証拠である。(今、これらの実験が難しくなったのは残念)
この雑音成分は、わざと鳴るように作られているそうだ。そしてタッチ如何で、限りなく減らすこともできる。
ピアノを弾く方々には、それを認識して、自由自在に雑音成分を入れたり無くしたりしてほしいものである。