箏奏者、いわゆるお琴を弾く方と話していたら「是非、この左手を体感してほしい」と言われた。
箏の場合、柱の左側の弦を押して、音の高さを半音から全音上げる。これにとてつもない力が必要なのだ。
まあ素人がやると、とても痛い。
では専門家は、と言うと、計画的に「たこ」を作るのだそうだ。「マメ」ができてしまうと、しばらく弾けなくなるから、マメができる直前までの練習を繰り返し「たこ」にするのだとか。
そうか、計画的にねぇ~
と、私の頭に浮かんだ2曲。
ブリテン《シンプル・シンフォニー》第2楽章とラヴェル《ヴァイオリン・ソナタ》第2楽章。
どちらもピチカートが連続していて、1日でマメが右人差し指にできてしまう。なので翌日は中指を使い、またマメができてしまう。
ここからが塗炭の苦しみなのだ。みんなどうしているのだろうか。
これも箏を見習って計画的に「たこ」を作る練習をすべきか……。
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