ウイルス騒ぎで仕事がなくなった文化・芸術団体等が、文化庁を通して「何とかしてくれ」と訴えたのが1年前。
「何とかします」と当時の安倍首相は言ってくれたのが昨年春。
で、いつの間にか発表されていた「文化芸術活動の継続支援事業補助金」
昨年7月に第1次募集が始まり、私が存在を知ったのが9月。第3次募集開始直前だった。
それからは大急ぎで関係者に声をかけ、ホールや演奏者を確保し、9月下旬の締め切りギリギリに書類を提出。
それからまた急いで何曲か作って、演奏者に楽譜を渡し、10月末の録音録画にこぎつけた。
そこからが大変なのである。
まず「事業計画書」を提出しているのだが、毎日のように、細かい訂正を事務局が求めてくる。
それで交付が決定したのは何と11月中旬。
そこから1か月以内に「事業報告書」を提出せねばならない。
報告書は「証憑書類」と共に出す必要がある。
「証憑書類」という言葉を生まれて初めて知った。領収書の類いのことである。
そして、支払いにクレジットカードでも使おうものなら領収書以外に「クレジット明細書」と、そのお金が引き落とされた「通帳のコピー」が必要になる。
どこまで国民を信用していないのだろうか。
その「超面倒くささ」に辟易していたにもかかわらず、新規募集(いわゆる第4次募集)には、再度応募した。
何故か。
我が国の政府が「演奏したらお金あげます。質は問いません。」などと言ったことは今までなかったからだ。
もし同じ収益を演奏会で賄おうとしたら、4000円のチケットを500枚売らねばならない。
しかも、演奏会の場合、面倒な作業と演奏の準備を同時にこなさなければならない。
客を集めて質を下げる(練習できないので)か、客を集めないで質を上げるか、どちらかの選択を常に強いられてきた。
それに比べると、この面倒な作業は、ほとんどが本番後なので、当然ながら質を下げることにはならない。
なので、どれだけ面倒でもやるのである。
そして新規募集の収録は2月末に行い、その報告書は、ようやく先週(4月中旬)提出した。
そのような訳で、ブログ書いている暇なぞ、全くなかった。
そして、補助金もまだもらえないでいる(道理で最近お金が足りない。)
そうこうするうちに、今年度の募集が始まった。ARTS for the futureという名前がついている。
今度は個人では応募できない。
そんなこともあろうかと、今までいくつかのグループで活動していた。
その内のいくつかに現在働きかけているところだ。
今度はお客様を呼ばなければならない。
だが、数は問わないみたいだし、一応全額補助のように読みとれる。
さあ、頑張ろう。
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