やっと緊急事態宣言が解除になった(福岡は)。
この1億人規模の大騒ぎは、後生に盛大なる茶番劇として伝えられるだろうが、渦中の人間としてはたまったものではない。
最近暖かくなったから、まだ良いものの、電車もバスも窓を開けて走るのには参った。その寒さで風邪をひくとは考えないのだろうか。
飲食店が20時で閉まるのも参った。
福岡は観光する場所がない。自慢できるのは美味くて安い食べ物だけなのに、これを案内できなかったら、何のおもてなしもできないのである。
飲食店で感染すると言われて、閉店時間が早まっているのだろうが、実際は家庭内感染の方がずっと危なく、飲食店に行っている方が安全、というのが統計の結果である。
昔、共産圏を旅行した時、店の人がまるで働く気がなく、店が閉まる時間も早かった。まさか日本もそうなるとは……。
それはともかく、飲食店が開いていないと仕事を早く終わらせて夕食の時間を確保せねばならない。
それができれば良いけど、できなければ大変侘しい1日の終わりになってしまう。
東京の皆さんは、平気で(?)「ではコンビニで何か買って」とおっしゃるが、遠方からわざわざ来てもらって、コンビニ食では福岡の名折れである。
なので、緊急事態がとりあえず終わり、やれやれなのだが、その間に潰れてしまった店もある。どうしてくれるのだ、と問いたい。
が、そこは問題が根深いので、ここでは触れない。
昼間が仕事で忙しいならば、飲食店に直行でも良いが、翌日少し時間がある人、あるいは昼間から時間がある人のために、ちょっと面白いものを作る訳にいかないだろうか、といつも思う。
隣町の太宰府だと少々遠いので。
福岡市長は福岡城天守閣の再建案を出したことがある。が、やはり肝心の市民がピンとこないようで、一向に実現しない。
福岡城跡とほぼ同じ敷地に「鴻臚館(こうろかん)」跡地があって、こちらの発掘作業が終わらないのも影響しているのだろうか。しかし、この作業20年くらいやっているけど、まだ終わらないのか……。
そこまで大規模でなくて良いから、金子堅太郎の顕彰碑を建てるだけでも良い。
現在の西鉄グランドホテル近くで生まれ、やはりその近くでお亡くなりになった明治の偉人である。
と言いながら、私もその存在を昨年知ったばかりなのだが。
それはともかく、その碑文を見れば、日露戦争、皇室典範等、重要な足跡を遺した人なのだな、と思いを巡らせることができる。
人々は、そのようなストーリーに惹かれるのだ。極論を述べてしまえば、そのようなストーリーを感じさせさえすれば良いと言える。
福岡を早く観光のできる街にしてほしいものだ。
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