私が子どもの頃は、コーヒーどころか紅茶でも砂糖を入れるのが当然で、入れなければ飲めたものではない、とほとんどの人が思っていた。
よく思い出すのだが、高校生の時、音楽準備室に置いてあった紅茶を(先生の許可をとって)飲もうということになった。
人数は8人だったか…
ところが、角砂糖は7個、とにかく人数より一つ少ない個数。
「どうしよう?」
数分間悩んだあげく、角砂糖をお湯で溶かして砂糖湯を作り、それを8等分するということで一件落着した。
と、今ではあり得ない悩みを、みんなで悩んだのだ。ここまで面倒なことをしてでも、ブラックティーは誰も飲みたくなかったことになる。時は1980年、レークプラシッド冬期五輪大会でフィギュアスケートに渡部選手が入賞するかどうかで騒いでいた頃の話。
当時、コーヒー・紅茶に入れる砂糖はスプーン2杯が普通だった。スティックシュガーが出回り始めた頃で、一袋8グラム入っていた。
その後「砂糖は太る」という俗説が広まり、スティックシュガーを全部は使わない人が増えだした。なので、分量も8グラムから6グラム、4グラム、3グラムと減りだした。
そして、1990年代にはブラックコーヒーが定着していた。
もう一つの時代背景として、輸入品の自由化がある。
牛肉オレンジ自由化という言葉を、耳にタコができるほど聞かされ、風見鶏首相が「外国製品を買いましょう」と叫んでいた。
当時は、何言ってんだか、と思っていただけだったが、今考えると大きな転換点だった。
それまで主流だったインスタントコーヒーが、いつの間にかレギュラーコーヒーに入れ替わり、日本人が頻繁にコーヒーを飲むようになったのだ。
一日に何杯もコーヒーを飲む人が、その度に砂糖を入れていたら、さすがに砂糖の摂り過ぎと気づくだろう。
かくして、ブラックコーヒーが定着したのではないかと考える。
私も、コーヒーの本来の味を楽しもうと、ブラックコーヒーを飲むようになった。
しかし、私は一日に飲む量は1~2杯だ。飲まない日もある。砂糖の摂り過ぎを心配するような量ではない。
で、ある日、昔を懐かしんで、砂糖2杯を入れてみたのだ。
「美味い」のである。苦味と甘味の調和が心地よい。
やはりコーヒーは、砂糖を2杯入れて大事に飲む、これが私には合っている。
皆様にもお勧めしたいところである。美味しいですよ。
よく思い出すのだが、高校生の時、音楽準備室に置いてあった紅茶を(先生の許可をとって)飲もうということになった。
人数は8人だったか…
ところが、角砂糖は7個、とにかく人数より一つ少ない個数。
「どうしよう?」
数分間悩んだあげく、角砂糖をお湯で溶かして砂糖湯を作り、それを8等分するということで一件落着した。
と、今ではあり得ない悩みを、みんなで悩んだのだ。ここまで面倒なことをしてでも、ブラックティーは誰も飲みたくなかったことになる。時は1980年、レークプラシッド冬期五輪大会でフィギュアスケートに渡部選手が入賞するかどうかで騒いでいた頃の話。
当時、コーヒー・紅茶に入れる砂糖はスプーン2杯が普通だった。スティックシュガーが出回り始めた頃で、一袋8グラム入っていた。
その後「砂糖は太る」という俗説が広まり、スティックシュガーを全部は使わない人が増えだした。なので、分量も8グラムから6グラム、4グラム、3グラムと減りだした。
そして、1990年代にはブラックコーヒーが定着していた。
もう一つの時代背景として、輸入品の自由化がある。
牛肉オレンジ自由化という言葉を、耳にタコができるほど聞かされ、風見鶏首相が「外国製品を買いましょう」と叫んでいた。
当時は、何言ってんだか、と思っていただけだったが、今考えると大きな転換点だった。
それまで主流だったインスタントコーヒーが、いつの間にかレギュラーコーヒーに入れ替わり、日本人が頻繁にコーヒーを飲むようになったのだ。
一日に何杯もコーヒーを飲む人が、その度に砂糖を入れていたら、さすがに砂糖の摂り過ぎと気づくだろう。
かくして、ブラックコーヒーが定着したのではないかと考える。
私も、コーヒーの本来の味を楽しもうと、ブラックコーヒーを飲むようになった。
しかし、私は一日に飲む量は1~2杯だ。飲まない日もある。砂糖の摂り過ぎを心配するような量ではない。
で、ある日、昔を懐かしんで、砂糖2杯を入れてみたのだ。
「美味い」のである。苦味と甘味の調和が心地よい。
やはりコーヒーは、砂糖を2杯入れて大事に飲む、これが私には合っている。
皆様にもお勧めしたいところである。美味しいですよ。