フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

荒川堤防内の水田地帯にオオヨシキリの囀りが響きました

2009年05月09日 23時07分53秒 | 風物詩
今日は好天に誘われて道場地区の荒川堤防内の水田地帯に行った。かなりの部分ですでに田植えが終わっていたが、今日もアチコチで田植え機が動いていた。

公有地なのだろうかヨシやアシそしてノカラカマツなどの雑草たちが人の丈ほどに伸び始めていた。そしてハナウドが一面に白い花をつけ、オオヨシキリが枯ヨシに止まって大声でギョギョシギョギョシ、ケケチケチと囀っていた。

ハハコグサが水田に向かって葉を広げていた。
ハハコグサは何処にでもあるが、黄色い粒々の集まりが一つの花のように見える。でも実際は一つの黄色い粒も花の集まりで、多くの小花(舌状花)で作られている。その一つひとつの小花が受粉し結実して綿毛を飛ばす。一株のハハコグサは膨大な子孫を残す機構を持っているのだ。

さいたま市の荒川堤と水田の花のホームページに子供たちが遊べる原っぱは大切な自然環境です
をUPしました。是非ご覧下さい。

今年最後のサクラソウ自生地と富士山の夕景

2008年12月31日 19時43分45秒 | 風物詩

今年最後の田島ヶ原サクラソウ自生地はヨシの枯林が午後の陽ざしに輝いていました。すっかり葉を落として茎だけのヨシは横からは随分見通しが良くなり、コカモメヅルの割れた殻が陽ざしをいっぱいに受けていました。


サクラソウ自生地を俯瞰

コカモメヅルの種子を飛ばした後の殻


16時頃風が一段と冷たくなってきたので堤防近くまで戻ると落日の輝きを増した太陽がまぶしく照らしていました。手をかざすと斜め下に富士のシルエットがかすかに見えました。まだ沈むには少し時間がありそうでしたが、今年最後の富士の夕景に惹かれて日が沈むのを待ちました。


16時29分まだ夕日が沈まず木で陽を遮る
16時40分ようやく日が沈みました

浦和ゴルフ場近くの荒川堤防から撮りましたが冷たい北風が強く手が凍えるほどでした。


夏の太陽の力がしまわれた柚子の湯でエネルギーを貰いました

2008年12月21日 23時13分43秒 | 風物詩
冬至は一年で昼の時間が一番短く太陽が一番衰える日であり、それは復活する起点の日とも云え中国では太陽がまた蘇る「一陽来複」の日とされた。日本では昔からこの日に柚子湯に入り、冬至粥を食べる習わしがある。これは夏の太陽の力が冬になると植物の果実の中にしまわれその一つが柚子であり小豆であった。そんな事から柚子湯に入り小豆粥を食べて太陽の復活を祝うとともに生命力を養なった。


ご近所の生垣の山茶花(携帯にて)

大意上記の事を日本の歳時記35巻に「香り高い柚子湯に命を養う」と題して長谷川櫂が書いていた。
夜が一番長いので香りがいい柚子湯にゆっくりつかって冬の寒さを和らげる。そんな単なる習慣くらいに考えていた私には実に新鮮な文章で、どうしても柚子湯に入らねばとの気持になった。
センシティブすぎると思うが、上がってからよく温まりあらたなエネルギーを貰ったような気になった。
それにしても「夏の太陽の力が植物の果実の中にしまわれる」という発想は素晴らしく、実に雄渾だ。


近くの小学校のイイギリの実。ヒヨドリがうるさく鳴き合いながら食べに来ていたので年末までには総て食べつくされるでしょう(携帯にて)


秋の風物詩ともいわれるモズの高鳴きがしきりです

2008年10月19日 11時26分50秒 | 風物詩
今さいたま市の荒川自転車道迂回路ではモズの高鳴きがしきりだ。
はるか樹上でキイーキチキチキチと鋭い鳴き声をあげテリトリー宣言をしている。
モズは秋から冬にかけてはオスもメスもテリトリーを持ち一羽で過ごすという。高鳴きはそのテリトリー争いの宣言なのだ。侵入者とは必死の戦いを繰り広げる。餌場の確保の将に生存をかけた戦いという。

モズは漢字では百舌(鳥)または鵙と表記。百舌はモズが色々な鳥の鳴声を多彩に真似する事に由来する。つまり2枚舌ならぬ100枚舌が名の由来という。ホオジロ、ウグイスなど鳥の鳴き声はもちろん人の声、機械の音まで真似するという。


鋭い目で辺りを見回しています


収穫は鳥たちにとっても採餌の絶好のチャンスです

2008年08月23日 17時36分40秒 | 風物詩
昭和水田ではアチコチで稲刈りが始まっていた。
よく見ると稲刈り機の周りを何やら黒い小さな鳥みたいなものが乱舞している。
雀では無さそうだしムクドリにしては小さい。何より飛び方がシャープだ。ツバメだろうか。

黒く見えるのがツバメですが、少し小さすぎました
一服するのに農道に上がったドライバーに確かめるとツバメに間違いないという。稲刈り機で追い出された虫を食べるのに群がっているらしい。でも場所によってはパニクッタように激しく乱舞するという。

他の田圃の稲刈り機の周りでもツバメが低く乱舞し、チュウサギが集団で飛び上がったり、田の端に舞い降りたり絶好の採餌の時に何やらジッとしてはいられない様子だった。

チュウサギは刈り終るのをいまや遅しと待っています