6月11日は初めてさいたま市議会を傍聴した。
現在本会議場は工事中で仮の議場のため傍聴席は6席しかなかった。傍聴券は30分前から交付との案内だったので9時30分ちょうど頃に着くと先客一人とエレベータ同乗の人と3名が一緒になった。
久保美樹議員の一般質問は10時30分からだったが取り敢えずそのまま議場に直行した。お二人も見えるかと思ったが、結局私が久保議員の質問が終わって帰る11時15分過ぎ頃になって同年輩の人達5人ががぞろぞろと着席しただけで、朝の人はいないようだった。
久保美樹議員の質問は
1.犯罪被害者支援について
2.障害者のグループホームの市独自補助を求める
3特別天然記念物田島ケ原サクラソウの絶滅危機について
の3項目だった。
1、2項目についてはそれぞれ2、3小項目について市側の答弁があり、持ち時間19分はそれだけで大きく超過してしまった。それぞれ意義のある質問内容だったが、これでは田島ケ原サクラソウ自生地に付いてはカットされてしまうかと危惧したが、久保議員は平然と質問を続け、議長も通常通りに議事を進行させてくれた。
サクラソウは2003年の235万株から昨年は72万株と3分の一以下に落ち込み、今年はさらに66万株と8年連続で減少し続け絶滅の危機を迎えている。
予算が少なくて有効な手が打てない。都市局と教育委員会が連携しなければ今のサクラソウの窮状は救えない、桜草公園の風致公園化はその第1歩なので是非さいたま市の風致公園第一号にしてほしい。野田のサギ山は特別天然記念物で唯一指定を取り消された事例で、その二の舞を踏んだらさいたま市は全国の笑いものになってしまう。そしてとにかくサクラソウ保全を本気で行っていただきたいと訴えて頂いた。
市側の答弁は相変わらずのできない事の理由探しに終始していたが、サクラソウの危機的状況には何ら無関心で自らの保身のためだけの答弁にはあきれ返ってしまった。いわく桜草公園はサクラソウ自生地に不法投棄が絶えなかった事から作られた公園だ(だからサクラソウ自生地に寄与している)。風致公園は樹木の伐採に制限がある(要注意外来生物のトウネズミモチはそのままにする?)から難しい。こんな屁にもならない答弁をするなんとか局長もさぞ辛いだろうと同情の気持ちさえ湧いてくるほどだった。
帰りに生垣の白い花が雨に濡れていたが、キョウチクトウ科のテイカカズラだった。茎がら気根を出して他のものにくっつくという。花は基部が筒状で先端が5裂する合弁花で少し捩じれたプロペラ状の花だ。
テイカカズラの名の由来は式子内親王を愛した藤原定家が、死後も彼女を忘れられず、定家葛に生まれ変わって彼女の墓にからみついたという伝説に基づくという。
定家の執念で頑張ろう。