約束していた相手が急用が入ったとかで短い面談で終わってしまったので、久し振りに国会前庭に行ってみた。ほとんど入ったことのない門から中に進むと見慣れた池の手前に八重のクチナシがいい香りを漂わせていた。アカネ科のクチナシは果実が熟しても割れないのが名の由来と思っていたが、クチナワナシ(クチナワ=蛇)くらいしか食べない果実をつける木がクチナシに転訛した(ウィキペディア)という説もあるようだ。
珍しく花びらが痛んでいなくてバラの花のような八重のクチナシの花
時計塔のある広場の方はトウネズミモチが満艦飾に花を付け、アオスジアゲハが2~3羽吸蜜に来ていた。むせかえるような香りが漂よう中アオスジアゲハは喜々として飛び回っていた。飛び方が早いのでスマホで追いかけるのは結構大変だった。アゲハチョウ類には珍しく翅を閉じて止まる習性があるようだ。
青緑色の帯には鱗粉が無いという
憲政会館の駐車場から建物の前の庭木はモッコク(木斛)が多い。モッコクは雌雄異株で雌株は両性花を雄株は雌しべの退化した雄しべだけの花をつける。まだ首を垂れた蕾が圧倒的だった。モッコクは江戸時代に造園木として重視された江戸五木の一つという。
黄色い雄しべに囲まれて柱頭が飛び出ている両性花