久し振りにミモザの鮮やかな黄色い花を見て「はて何科だったっけ」と思い本を調べてみた。巻末の植物名索引には名はあったが通称のような扱いだ。ウィキペディアを見ると「フサアカシア、キンヨウアカシアなどのマメ科アカシア属の植物の俗称。イギリスで南フランスから輸入されるフサアカシアの切花をmimosaと呼んだことから」とあった。てっきり特定の植物の和名と思っていた自分には意外だった。
意外ついでに雄しべが目立ち花弁は小さいとあった。円い花序はそう言われてみると確かに雄しべばかりだ。何とか花弁を探そうとミモザを求めて自転車で少し遠出してみた。久し振りの所に行って方角が分からなくなった。少し走ったら前方にガードが見えた。線路を越えれば南浦和辺りなので分かると思った。でもずいぶん幅が狭い京浜東北と中距離電車、それに貨物線もあるのにと思ったがさほど気にならなかった。線路に沿って南浦和駅と思われる方向に走った。でもいつまでもエトランゼだ。おかしいと信号待ちで気づいた。越えた線路は武蔵野線だった。方向まで違っていた。やっと南浦和駅にたどり着いた。ミモザに出会うどころではなかった。
ようやく勝手知った笹目川べりにたどり着いた。カワセミの姿形も無かった。日向ぼっこをしているアオサギの上の方にゴイサギが見えた。
繁殖期が近いのでしょうか冠羽が一本見えます
またゴイサギと間違える所だったアオサギ
仕方がない。今日は何の戦果も無く帰るかと自転車をまたぎかけて、黄色い花を付けた小さな木が目に入った。なんとギンヨウアカシアだ。灯台下暗しとはこの事と一も二も無く飛びついた。ためつすがめつやっと巡り合った相手を拡大してみたが結局花弁は見つからなかった。
途中見慣れぬ景色に気を取られて縁石に引っかかったりしながら結局行き慣れたところで目的のミモザに出会えた。バカみたいだが結局これが自分なのだと変な納得をしながら戻ってきた。2月24日の顛末記だ。