雨に濡れた自生地からは相変わらずオオヨシキリのさえずりが聞こえ、駐車場の植え込みのてっぺんではホオジロが透き通った声で鳴いていた。
イヌヌマトラノオが花を開き始めていた。ノジトラノオらしきもあり、ヌマトラノオらしきもあった。そしてオカトラノオに似た花穂もあった。サクラソウ科オカトラノオ属は雑種を作りやすく、代表的なのはオカトラノオとヌマトラノオの雑種のイヌヌマトラノオだ。
観察会で出会ったノジトラノオとその交雑種たち 10年7月3日を参照ください。
(下の写真は花穂の先が垂れて花付もよく、裂片も細くノジトラノオの特性を持っている。)
ウマノスズクサが独特の花をつけ始め、近くではトモエソウが蕾を膨らませていた。
ヒルガオの夏の暑い日にたくさんの花を咲かせる姿にはうんざりするが、雨を含んだ花は新鮮で美しかった。
ノビルが自生地のアチコチで花を咲かせ、珠芽(むかご)をつけていた。