「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」はご存じブルース・スプリングスティーンのヒット曲ですが、この人については「ミスター・アメリカ」というイメージを持ってるので、その歌詞は
何の因果か知らないが 俺はアメリカに生まれたぜ ベイベー
このアメリカで堂々天下を生きてやるぜ ベイベー
みんな アメリカの為にトゥギャザーしようぜ
という感じだと思ってました。(なんか最後はル―大柴みたいだけど。)
が、今日のTBSラジオ「たまむすび」で映画評論家の町山智浩さんが「そういう歌詞ではまったくない」と言ってて、気になって調べてみたら確かにそうでした。Wikipediaにも「その歌詞は、アメリカ人のベトナム戦争の影響を扱ったものだったが、純粋な愛国主義の内容として誤解された。」と書いてあるくらい。
歌詞のテーマは、「主人公の低い地位の出身、軍への入隊、そして不満のある帰国をたどっている。苦悶の間奏はさらに衝撃を与えて、主人公の(文字通りの、または比喩としての)兄弟(または仲間)の悲運を描写している。」のだそうです。
そもそもレーガン大統領が選挙運動にこの曲を利用したそうで、勘違いはそこから始まったのかもしれません。町山さんは「みんな英語わかるはずなのに、歌詞聞いてないんですよ!」と力説してましたが、これは高田渡さんの「自衛隊に入ろう」を自衛隊賛美の歌だと勘違いするのとはまた別次元ですね。もっとありえないというか。
考えてみれば、この曲の日本語カバーを聞いたことないのですが、誰かやった人はいるでしょうか。もしかしたら、曲の誤ったイメージから、勝手にアメリカの国粋主義的な歌詞にして歌った人はいるのかもしれませんが。
これとは別に、最初に日本語カバーを聞いて、原曲とはまったく違うイメージが固定されてしまうケースはあって、例えばイーグルスの「ホテルカリフォルニア」。キャンディーズが日本語で歌ってたのですが、「レッツゴーヤング」で聞いた時には「なんて退屈な曲なんだろう」と思いました。さらに歌詞は「あなたを追ってホテルカリフォルニア」という感じだったので、ラブソングになってたし。あれの原曲は決してそういう内容ではないだろうと。
あとは、原曲の歌詞があんまりにもあんまりなので、訳詞に困るケースも。チェイスの「黒い炎」という曲を、TOPSがカバーする際に訳詞を担当したのがサンプラザ中野さん。この原題は「Get it on」で「黒い炎」という意味ではないのですが、中野さんが訳そうとしたらとにかく歌詞は全編「愛してるぜ メイクラブしよう」という内容だったとか。
確かに読んでみたら「お前が欲しい 一日中 一晩中 月が明るくても 今すぐにでも」という感じで、中盤は「Just you and me in ecstasy」ですものね。エクスタシー!なんて、ジミー大西かMEN'Sテイオーでもあるまいし。
ということで、中野さんはこの曲を訳詞せず完全に作詞したのだとか。私もバンドで日本語ヴァージョン歌ったことありますが、「飢えた都会 ただれた心には 黒い炎がメラメラ燃えている」という内容になってて、「エクスタシー」という歌詞もなかったです。
洋楽ではメロディーが結構好きだけど、なんか意味深そうな歌詞の中身は考えたこともない曲があるので、一度調べてみるといいかもしれません。ちょっと思いつくだけで、「西暦2525年」「HARLEM SONG」「Spinning Wheel」「Who'll Stop The Rain」など。この機会にチャレンジすっかなぁ。
何の因果か知らないが 俺はアメリカに生まれたぜ ベイベー
このアメリカで堂々天下を生きてやるぜ ベイベー
みんな アメリカの為にトゥギャザーしようぜ
という感じだと思ってました。(なんか最後はル―大柴みたいだけど。)
が、今日のTBSラジオ「たまむすび」で映画評論家の町山智浩さんが「そういう歌詞ではまったくない」と言ってて、気になって調べてみたら確かにそうでした。Wikipediaにも「その歌詞は、アメリカ人のベトナム戦争の影響を扱ったものだったが、純粋な愛国主義の内容として誤解された。」と書いてあるくらい。
歌詞のテーマは、「主人公の低い地位の出身、軍への入隊、そして不満のある帰国をたどっている。苦悶の間奏はさらに衝撃を与えて、主人公の(文字通りの、または比喩としての)兄弟(または仲間)の悲運を描写している。」のだそうです。
そもそもレーガン大統領が選挙運動にこの曲を利用したそうで、勘違いはそこから始まったのかもしれません。町山さんは「みんな英語わかるはずなのに、歌詞聞いてないんですよ!」と力説してましたが、これは高田渡さんの「自衛隊に入ろう」を自衛隊賛美の歌だと勘違いするのとはまた別次元ですね。もっとありえないというか。
考えてみれば、この曲の日本語カバーを聞いたことないのですが、誰かやった人はいるでしょうか。もしかしたら、曲の誤ったイメージから、勝手にアメリカの国粋主義的な歌詞にして歌った人はいるのかもしれませんが。
これとは別に、最初に日本語カバーを聞いて、原曲とはまったく違うイメージが固定されてしまうケースはあって、例えばイーグルスの「ホテルカリフォルニア」。キャンディーズが日本語で歌ってたのですが、「レッツゴーヤング」で聞いた時には「なんて退屈な曲なんだろう」と思いました。さらに歌詞は「あなたを追ってホテルカリフォルニア」という感じだったので、ラブソングになってたし。あれの原曲は決してそういう内容ではないだろうと。
あとは、原曲の歌詞があんまりにもあんまりなので、訳詞に困るケースも。チェイスの「黒い炎」という曲を、TOPSがカバーする際に訳詞を担当したのがサンプラザ中野さん。この原題は「Get it on」で「黒い炎」という意味ではないのですが、中野さんが訳そうとしたらとにかく歌詞は全編「愛してるぜ メイクラブしよう」という内容だったとか。
確かに読んでみたら「お前が欲しい 一日中 一晩中 月が明るくても 今すぐにでも」という感じで、中盤は「Just you and me in ecstasy」ですものね。エクスタシー!なんて、ジミー大西かMEN'Sテイオーでもあるまいし。
ということで、中野さんはこの曲を訳詞せず完全に作詞したのだとか。私もバンドで日本語ヴァージョン歌ったことありますが、「飢えた都会 ただれた心には 黒い炎がメラメラ燃えている」という内容になってて、「エクスタシー」という歌詞もなかったです。
洋楽ではメロディーが結構好きだけど、なんか意味深そうな歌詞の中身は考えたこともない曲があるので、一度調べてみるといいかもしれません。ちょっと思いつくだけで、「西暦2525年」「HARLEM SONG」「Spinning Wheel」「Who'll Stop The Rain」など。この機会にチャレンジすっかなぁ。