池波正太郎
『剣客商売八 狂乱』★★★★
新装版にて続々スタート
シリーズ半分まで来ました。
この作品は昭和52年5月新潮社より刊行された。
--------(抜粋)
足軽という身分に比して強すぎる腕前を持ったがために、 うとまれ、踏みにじられ、孤独においこまれた男
秋山小兵衛はその胸中を思いやり声をかけてやろうとするのだが、 一足遅く、侍は狂暴な血の命ずるまま無益な殺生に走る…… 表題作「狂乱」
ほかに、冷酷な殺人鬼と、 大治郎に受けた恩義を律儀に忘れない二つの顔をもつ男の不気味さ を描く「仁三郎の顔」など、
シリーズ第8弾
ほかに、冷酷な殺人鬼と、
シリーズ第8弾
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この表題作の「狂乱」が読ませた・・
孤独は人を狂わせる。
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「わしといっしょに稽古をすると、おぬし、生き返るぞよ」
はっと、石山が小兵衛を見やった。
「真の剣術というものはな、他人(ひと)を生かし、自分( おのれ)を生かすようにせねばならぬ。ちがうか・・・・・・ おぬしの師匠は、そのように申されなんだか?」
石山は、目をみはっている。
長い歳月の間、忘れ切ってしまっていた亡師の言葉が、 はっきりと石山の脳裡によみがえってきたからである。
「おのれの強さは他人に見せるものではない。 おのれに見せるものよ。このことを、ゆめ忘れるな」
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予想はついていたけど誰にも止めることは出来ない。
これぞ運命なのか・・
しかしオンナはこわいのぅ
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「女という生きものはな、むかしのことなぞ、 すぐに忘れてしまうのさ」
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その通り!
出逢いが多過ぎで過去の人なぞなぞってられないわ(笑)
登場人物が多過
これぞ田舎と都会の違いです。わらわら
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金竜山・浅草寺境内の北面、本堂の裏手一体を俗に[奥山] とよぶ。
ここへ出ると、日中でも、浅草寺境内のにぎわいが、 まるで嘘のようにおもわれるほどの田園風景になる。
浅草田圃が北へひろがり、 ところどころに木立やら竹藪やらが見え、夜にでもなると、 その田地の彼方に新吉原の遊里の灯影が紅く燃え立つようにのぞま れる。
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よいなぁ江戸・・
お江戸物語の醍醐味はこういった今にない風景描写にもある。
そう時代劇の録画始めました!
『鬼平犯科帳』とこちら『剣客商売』