★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

Coke! 自販機

2005年06月08日 19時14分15秒 | コカコーラ
 私の田舎は九州のS県です。実家の近くに小さな土産物屋がありました。その店のまわりには、観光客が訪れるような名所、旧跡の類いはありませんでした。

 ささやかな書入れ時が、春と秋にやってきます。
 その店自体は小さくても、田舎のことですので、広大な駐車スペースを持っていました。その駐車スペースにはシーズンともなると、本州からの修学旅行のバスの車列が訪れます。バスは右隣のF県から来て、左隣のN県へと向かう途中で、または、その逆の経路で、オシッコ・タイムのためにその店に立ち寄るのです。

 10分程度のオシッコ・タイムとはいえ、バスから降りた生徒たちは、店内で何がしかのお土産を買うようでした。店の前にはコカコーラ190ml瓶の赤い自販機があり、生徒たちが列を作っているのが、私の実家の二階の窓から見えたものです。いつもは電源コードを外され、店頭でぽつんと立っているCokeの自販機が、その時ばかりは陽光を受けて、誇らしそうに輝いていました。ちなみにその店には、コカコーラ以外の飲み物は置いていませんでした。

 朝、店の前で、オヤジさんが自販機にコカコーラを入れているのや、空瓶のケースを店の裏の物置に運んでいるのが見えると、今日も修学旅行のバスが来るんだなと思ったものです。
コメント
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