私の田舎は九州のS県です。実家の近くに小さな土産物屋がありました。その店のまわりには、観光客が訪れるような名所、旧跡の類いはありませんでした。
ささやかな書入れ時が、春と秋にやってきます。
その店自体は小さくても、田舎のことですので、広大な駐車スペースを持っていました。その駐車スペースにはシーズンともなると、本州からの修学旅行のバスの車列が訪れます。バスは右隣のF県から来て、左隣のN県へと向かう途中で、または、その逆の経路で、オシッコ・タイムのためにその店に立ち寄るのです。
10分程度のオシッコ・タイムとはいえ、バスから降りた生徒たちは、店内で何がしかのお土産を買うようでした。店の前にはコカコーラ190ml瓶の赤い自販機があり、生徒たちが列を作っているのが、私の実家の二階の窓から見えたものです。いつもは電源コードを外され、店頭でぽつんと立っているCokeの自販機が、その時ばかりは陽光を受けて、誇らしそうに輝いていました。ちなみにその店には、コカコーラ以外の飲み物は置いていませんでした。
朝、店の前で、オヤジさんが自販機にコカコーラを入れているのや、空瓶のケースを店の裏の物置に運んでいるのが見えると、今日も修学旅行のバスが来るんだなと思ったものです。
ささやかな書入れ時が、春と秋にやってきます。
その店自体は小さくても、田舎のことですので、広大な駐車スペースを持っていました。その駐車スペースにはシーズンともなると、本州からの修学旅行のバスの車列が訪れます。バスは右隣のF県から来て、左隣のN県へと向かう途中で、または、その逆の経路で、オシッコ・タイムのためにその店に立ち寄るのです。
10分程度のオシッコ・タイムとはいえ、バスから降りた生徒たちは、店内で何がしかのお土産を買うようでした。店の前にはコカコーラ190ml瓶の赤い自販機があり、生徒たちが列を作っているのが、私の実家の二階の窓から見えたものです。いつもは電源コードを外され、店頭でぽつんと立っているCokeの自販機が、その時ばかりは陽光を受けて、誇らしそうに輝いていました。ちなみにその店には、コカコーラ以外の飲み物は置いていませんでした。
朝、店の前で、オヤジさんが自販機にコカコーラを入れているのや、空瓶のケースを店の裏の物置に運んでいるのが見えると、今日も修学旅行のバスが来るんだなと思ったものです。