★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

思い出のS&G

2005年06月04日 17時52分22秒 | 音楽
 大学に入学してすぐに、私はフォークソング同好会に入りました。ジャパニーズ・フォークしか知らなかった当時の私に、先輩達が演奏するアメリカン・フォークはとてもまぶしく映りました。早速、「我が祖国」や「風に吹かれて」、「花はどこへ行った」などのスタンダード・ナンバーを教えてもらい、ひとりで弾き語りしながら悦に入っていました。

 秋に新歓コンサートが予定されており、1回生は基本的にはバンドで出演というルールがありました。ひとりでも多くの1回生を出演させようという、先輩達の心遣いがあったようです。

 私は夏休みが終わっても、ジャンルや方向性の違いから、バンドを組むことができないでいました。そんな時、中途入会希望で、Nという1回生が部室にやって来ました。Nは、私が戯れに歌っていたサイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」に、完璧にハモをつけました。

 意気投合した私とNは、その場でバンドを結成し、バンド名は二人の苗字の頭文字をくっつけて、「なかよしバンド」と決めました。とりあえず、新歓コンサート用にS&Gの曲を練習することにしました。

 新歓コンサートでは「サウンド・オブ・サイレンス」、「アイ・アム・ア・ロック」、「ホームワード・バウンド」の三曲を演奏しました。青いスポットライトの中での初ステージは、最高に感激しました。

 2回生の途中で、Nは勉強で、私は他の遊びや付き合いで忙しくなり、フォークソング同好会を辞めました。それ以来Nとは会っていません。今でもS&Gを聴くと、あのコンサートのことが鮮明に思い出されます。今頃NもどこかでS&Gを聴いているのでしょうかね。
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