高齢者再雇用契約社員になって、何がよかったかといって、好きな時に長期休暇が取れるようになったことだ。
給与の激減に伴い、仕事の量も質も少なく低くなり、存在価値さえ無きに等しくなって、自由に有休が取れるようになったのだ。
以前だったら、休むと仕事に少なからず支障を来たし、よしんば休みを取っても1日や2日ほどで、それさえ他の連中に対して後ろめたさを感じたものだ。
しかし、長期休暇を取ったところで、出不精で無趣味で体力、精力減退気味の還暦オヤジには、特に何かやることがあるわけでもなく、ダラダラと無意味に時の流れに身を任せるだけだ。
それでも無駄な抵抗とわかりながら、連休のスケジュールとやらを立てているのだから、我ながら笑えてくる。
エクセルのスケジュール表に、競馬予想とかウクレレ練習、通院、王将、やよい軒、マクドナルドなどと記入しながら、無理やり行動予定を作っていく。半分以上が実行されない無意味なスケジュールだ。
その中にひとつだけ、出席必須の同期との飲み会が入っている。それもクリスマスの金曜日だ。
同世代だけに、同じような状態に陥っている輩が少なからず存在するということだ。
あとは、年明け2日に娘夫婦が孫娘を連れて帰省してくるのが楽しみといえば楽しみだ。
孫娘も1歳半になり、おじいちゃんのことも認識可能な年齢になっているはずなので、好印象を与えるべく、手練手管を考える今日この頃だ。