基本的にひとりが好きだ。
孤独という寂しげで内向的な意味じゃなくて、ひとりという軽い感じだ。
人との付き合いは煩わしい。人恋しいという気分になったこともない。積極的に外へ出ようとも思わない。
会社でも、人から話しかけられれば話すが、こちらから声を掛けることはない。
酒もひとり酒が、気を使わなくて楽だ。
別に人を避けているわけでもない。誘われたら極力乗るし、現に酒席の誘いは定期的にある。
人に依存するということが嫌いなのだ。
自分の人生の方向は自分で決めてきたし、今後も自分で決める。人の意見は参考程度には聞くが、その通りにはもちろんしない。
人はひとりでは何もできないなんて言う奴がいるが、それは高望みか、もしくは自分が弱いからだ。
もちろんひとりでできないこともあるだろうが、それができないからどうなるということでもないはずだ。
ひとりでできることさえしてたら、人生は回っていくものだ。
ひとりが苦じゃなければ、ひとりでいてもいいじゃないか。
自分の事を必要とする人間がいれば、必ず声を掛けてくるはずだから、その時は聞いてあげればいいじゃないか。
人との出会いなんて一期一会というくらいだから、長く続く訳もないのだ。
会って別れて、そのままか、またひょっこり会って、みたいなものだ。
人に何かを求めるのはダメだが、求められたらできる範囲で与えよう。だが、過度の期待を持たせるのは禁物だ。