★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

懐かしのビートルズバンド

2025年01月17日 10時07分42秒 | 徒然(つれづれ)
 1973年、大学に入学した私はフォークソング同好会に入会した。
 フォークソング同好会と銘打っていたものの、厳密なフォーク縛りはなく、ポップスやロック、果てはカントリーやブルーグラスも混在していた。

 そんな中で、突出していたのが、先輩のビートルズのコピーバンドだった。
 結構なテクニシャン揃いで、学内のコンサートはもちろん、女子大のコンサートやビアガーデンのアルバイトにも出演していた。
 当時はギターを弾けるというだけで羨望の的だったし、ビートルズのコピーバンドともなると、もはや学内の一部ではアイドル並みの人気だった。

 バンドのメンバーはそれぞれに個性的だった。
 ジョン役は、茶髪のロン毛で、レノン風メガネをかけ、歌い方もジョンの完コピだった。
 また、ビートルズ関連の雑誌や新聞記事を丹念にスクラップしていた。

 ポール役はビートルズの全アルバム、シングルを所有していた。愛器は国産のヘフナーのコピーモデルのバイオリンベースだった。
 彼にはビートルズ・ナンバーのウンチクやトリビアを聞かされ、大いにビートルズに関する視野が広がったものだ。

 ジョージ役は、デビューアルバムの『プリーズ・プリーズ・ミー』とラストアルバムの『アビイ・ロード』しか持っていなかった。
 メジャーデビュー間もない頃の、溢れる上昇志向と、解散寸前の奇跡の完成形を聴き比べるのが、真のビートルマニアだと自称していた。

 リンゴ役は金持ちの御曹司で、自宅にコンサート用のドラムセットと、部室に練習用のドラムセットを置いていた。
 彼は1回生の時に、イギリスに旅行して、ビートルズの聖地巡りをしたのが自慢だった。キャパーン・クラブの前やアビイ・ロードの横断歩道で、現地の人間と撮った写真を見せてくれたものだ。

 私も大学に入学したら、ビートルズ・バンドを組もうと漠然と考えていたけど、そんなことを見たり聞いたりして、その考えは霧散した。
 まあ、それ以前にエレキギターを買う金もなかったし、メンバーも揃わなかった。
 仕方なく、二人組のバンドを組んで、アコギでビートルズのアコギ曲やサイモン&ガーファンクルをシコシコとやっていた。

 あれから半世紀以上の時が流れ、フェイスブックのビートルズ関連の投稿を見るにつけ、あのコピーバンドのメンバーを懐かしく思い出す今日この頃だ。


ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに、磨きがかかってきた気もする。でも、そのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがあるんだよね。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから、またはプロフィールのQRコードから買えます。
 読後のカスタマーレビューをいただけたら幸いです。

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