すべからく物事を比較して、優劣や順位を付けたがるのが人間の性かもしれない。
ビートルズに関しても、アルバムのランク付けという、不毛の論争は昔から今も続いている。
中には、大真面目にそれぞれの自説を主張して、侃々諤々、遂には、掴みかからんばかりにヒートアップする者もいた。
すべてをランク付けするのは無理と、ベストアルバムだけを選ぶ者も多かった。
今では、当時と比べてファンの年齢層が格段に広がり、それに伴い、好みも多様化し、ランキングについては、選ぶこと自体ナンセンスだろう。
ビートルズが解散した1970年当時、ビートルズのベストアルバムと言えば『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』というの定説だった。
それを猛追していたのが、解散の前年にリリースされた『アビイ・ロード』だった。
当時高校1年だった私は『サージェント・ペパーズ・・・』がベストアルバムに推される理由がとんと分からなかった。
中学3年で先輩に借りて初めて聴いた時には、それまでのアルバムとは一線を画したような内容に驚いた。
どこか非日常的な、カーニバルやサーカスを想起させるようなサウンドは、ジャケットのけばけばしさと相まって、違和感てんこ盛りだった。
巷では、コンサート活動をやめて、スタジオ・ワークに専念して作り出した、当時のビートルズの集大成、最高傑作と言われていた。
後年、それが当時の録音技術の粋を駆使して、はたまた、LSDやコカインの影響のもとに制作された、コンセプト・アルバムだと知った。
そんな先進性や話題性が、ベストアルバムたる所以だったのだろうか。
録音技術など専門的なことや、メンバーの趣味嗜好には興味もなく、純粋なリスナーだった私は、単純に初期のナンバーと聴き比べていた。
シンプルでストレートでキャッチ―な初期のナンバーに比べると『サージェント・ペパーズ・・・』のナンバーは凝り過ぎに感じたものだ。
それに対して『アビイ・ロード』は原点回帰というか、初期のサウンドテイストに戻った気がしたものだ。
バラバラだった4人が奇跡的に集まり、最後の化学反応で生まれたのが『アビイ・ロード』だ。
録音技術の進化で、初期のライブ感やキャッチ―さは円熟味に進化し、そしてそれがビートルズ・サウンドの現実的な最終到達点になった。
ビートルズが解散した以上、ビートルズ・サウンドの、文字通り最終形、集大成は『アビイ・ロード』といえるだろう。
もちろん、一番好きというだけで、それが最高傑作、ベストアルバムと言うつもりはないけどね。
ベストは唯一なので、すべてのアルバムはグッドということにしている。
ビートルズに関しても、アルバムのランク付けという、不毛の論争は昔から今も続いている。
中には、大真面目にそれぞれの自説を主張して、侃々諤々、遂には、掴みかからんばかりにヒートアップする者もいた。
すべてをランク付けするのは無理と、ベストアルバムだけを選ぶ者も多かった。
今では、当時と比べてファンの年齢層が格段に広がり、それに伴い、好みも多様化し、ランキングについては、選ぶこと自体ナンセンスだろう。
ビートルズが解散した1970年当時、ビートルズのベストアルバムと言えば『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』というの定説だった。
それを猛追していたのが、解散の前年にリリースされた『アビイ・ロード』だった。
当時高校1年だった私は『サージェント・ペパーズ・・・』がベストアルバムに推される理由がとんと分からなかった。
中学3年で先輩に借りて初めて聴いた時には、それまでのアルバムとは一線を画したような内容に驚いた。
どこか非日常的な、カーニバルやサーカスを想起させるようなサウンドは、ジャケットのけばけばしさと相まって、違和感てんこ盛りだった。
巷では、コンサート活動をやめて、スタジオ・ワークに専念して作り出した、当時のビートルズの集大成、最高傑作と言われていた。
後年、それが当時の録音技術の粋を駆使して、はたまた、LSDやコカインの影響のもとに制作された、コンセプト・アルバムだと知った。
そんな先進性や話題性が、ベストアルバムたる所以だったのだろうか。
録音技術など専門的なことや、メンバーの趣味嗜好には興味もなく、純粋なリスナーだった私は、単純に初期のナンバーと聴き比べていた。
シンプルでストレートでキャッチ―な初期のナンバーに比べると『サージェント・ペパーズ・・・』のナンバーは凝り過ぎに感じたものだ。
それに対して『アビイ・ロード』は原点回帰というか、初期のサウンドテイストに戻った気がしたものだ。
バラバラだった4人が奇跡的に集まり、最後の化学反応で生まれたのが『アビイ・ロード』だ。
録音技術の進化で、初期のライブ感やキャッチ―さは円熟味に進化し、そしてそれがビートルズ・サウンドの現実的な最終到達点になった。
ビートルズが解散した以上、ビートルズ・サウンドの、文字通り最終形、集大成は『アビイ・ロード』といえるだろう。
もちろん、一番好きというだけで、それが最高傑作、ベストアルバムと言うつもりはないけどね。
ベストは唯一なので、すべてのアルバムはグッドということにしている。
ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに、磨きがかかってきた気もする。でも、そのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがあるんだよね。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから、またはプロフィールのQRコードから買えます。
読後のカスタマーレビューをいただけたら幸いです。