★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

Now And Then (ナウ・アンド・ゼン)

2024年12月06日 09時03分24秒 | 徒然(つれづれ)
 昨年、鳴り物入りでリリースされた、ビートルズ最後の曲『ナウ・アンド・ゼン』。

 タイトルを見た時には、「時々」という意味より、文字通り「今とあの時」という意味かと思った。
 あの時とは、ジョンやジョージが存命の時だ。

 歌詞の中の "I" はジョンで、 "you"はヨーコのことを言っているらしいけど、ポールは"I" を自分に、 "you"をジョンとジョージに置き換えているような気がした。

 この曲を聴いて感涙にむせぶ、イギリスの往年のビートルズ・ファンのニュースを見た。
 おいおい、嘘でしょう。

 ポールとリンゴの真意はわからないけど、AIを使って、録音技術的に無理やり作った感満載の、ビートルズらしからぬモッサリ感だ。
 時々感はあっても、ドキドキ感はないかな。
 ましてや、涙腺を緩くするほどの感動もないように思われる。

 我々の世代だと、カーペンターズのアルバム『ナウ・アンド・ゼン』を思い出す。
 そちらに入っていてもおかしくない雰囲気の曲だ。

 ほかのビートルズ・ナンバーだと、容易に口ずさむことができたけど、この曲はメロディがすんなりと頭に入ってこない。
 耳慣れてくると、いい曲に思えてくるかも知らんけど、第一印象はサッパリだった。
 ビートルズの名前や曲の背景を知らずに聴くと、ほとんどの人が聴き流してしまいそうだ。
 
 ビートルズ・ファンの間でも評価は二分しているようだ。
 
 リリース直後は、制作過程のいろんな逸話が紹介され、話題性を狙ったのなら、それはそれでよかったのかもしれない。
 しかし、一連のビートルズ・ナンバーとは、別物と考えるべきだろう。

 今後AIの進化によって、ビートルズメンバーの声をもとに、新たなビートルズ・ナンバーと称する曲が、出て来ないとも限らない。
『ナウ・アンド・ゼン』はそんな将来を、ある意味、暗示しているかもしれない。


ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに、磨きがかかってきた気もする。でも、そのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがあるんだよね。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから、またはプロフィールのQRコードから買えます。
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