★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

You're So Vain...うつろな愛

2005年06月11日 17時57分07秒 | 音楽
 大学1年の時、毎週金曜日と土曜日の夜に、友達とふたりで映画館の売店でオールナイトのアルバイトをしていました。映画の休憩時間に混み合う程度で、あとは至って暇でラクチンな仕事でした。

 始発電車が出る前の午前5時には仕事から解放され、私たちは近くのオールナイト喫茶店で、夜明けのモーニングを食べるのが習慣になっていました。

 その喫茶店にはジュークボックスがあり、それで洋楽の新譜をチェックしていました。新しくセットした曲は、レコードジャケットが掲示されていて、捜しやすくなっていました。

 カーリー・サイモンの「うつろな愛」も、そこで初めて聴きました。

 原題の「You're So Vain」が、友達の徹夜明けの青白い顔にマッチしていたので、選曲してみました。

 大口カーリーの、ねっとりとした声が、哀愁を含んだ旋律に見事に調和して、切ないような、懐かしいような気分になりました。途中のコーラスの部分で聴こえるミック・ジャガーの声も、曲に不安の彩りを添えるスパイスになっていました。

 いまでもこの曲を聴くと、冬の夜明け時の、遺跡のような街並を思い出します。
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アーチトップが好き

2005年06月10日 14時35分26秒 | ギター&ウクレレ
 アーチトップギターにハマっています。

 フォークギターみたいに丸ホールではなく、Fホールで、ちょっとバイオリンみたいなルックスの、横山ホットブラザーズや、かしまし娘が弾いてるアレです。

 音量は小さくて心許ないのですが、軽くてメロウ、それでいて渋くてブルージーなサウンドが気に入っています。

 休日には、そのギターでロバート・ジョンソンやビッグ・ビル・ブルーンジーなどのカントリーブルースを、ひとりでシコシコ弾いては悦に入っています。

 定年退職後には、ストリートブルースマンとして、夜の街頭で演奏して、酔っ払いから小銭をせしめるのが、私のささやかな夢です。
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音楽七曜日

2005年06月09日 16時31分03秒 | 音楽
戯れに、日曜から土曜までの曲を集めてみました。

★Beautiful Sunday (Daniel Boone)
  ビューティフル・サンデー (ダニエル・ブーン)
★Mr.Monday (Original Cast)
  ミスター・マンデー (オリジナル・キャスト)
★Ruby Tuesday (Rolling Stones)
  ルビー・チューズデイ (ローリング・ストーンズ)
★Wednesday Morning,3AM (Simon & Garfunkel)
  水曜の朝、午前三時 (サイモンとガーファンクル)
★Thursday Afternoon (Brian Eno)
  サーズデイ・アフタヌーン (ブライアン・イーノ)
★Freaky Friday (Aqua)
  ドキドキ・フライデー (アクア)
★Saturday Night (Bay City Rollers)
  サタデー・ナイト (ベイ・シティ・ローラーズ)
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Coke! 自販機

2005年06月08日 19時14分15秒 | コカコーラ
 私の田舎は九州のS県です。実家の近くに小さな土産物屋がありました。その店のまわりには、観光客が訪れるような名所、旧跡の類いはありませんでした。

 ささやかな書入れ時が、春と秋にやってきます。
 その店自体は小さくても、田舎のことですので、広大な駐車スペースを持っていました。その駐車スペースにはシーズンともなると、本州からの修学旅行のバスの車列が訪れます。バスは右隣のF県から来て、左隣のN県へと向かう途中で、または、その逆の経路で、オシッコ・タイムのためにその店に立ち寄るのです。

 10分程度のオシッコ・タイムとはいえ、バスから降りた生徒たちは、店内で何がしかのお土産を買うようでした。店の前にはコカコーラ190ml瓶の赤い自販機があり、生徒たちが列を作っているのが、私の実家の二階の窓から見えたものです。いつもは電源コードを外され、店頭でぽつんと立っているCokeの自販機が、その時ばかりは陽光を受けて、誇らしそうに輝いていました。ちなみにその店には、コカコーラ以外の飲み物は置いていませんでした。

 朝、店の前で、オヤジさんが自販機にコカコーラを入れているのや、空瓶のケースを店の裏の物置に運んでいるのが見えると、今日も修学旅行のバスが来るんだなと思ったものです。
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Coke! 自販機Ⅱ

2005年06月07日 16時29分51秒 | コカコーラ
 大学の頃、下宿の近くのパン屋の店先に、コカコーラの自販機がありました。私はその自販機のヘビーユーザーでした。当時、下宿には冷蔵庫がなく、喉が渇いたら水道の水を飲むか、その自販機でコカコーラを買うしかありませんでした。

 ある晩、大学からの帰りに、その自販機でコカコーラ250ml缶60円也を買うためお金を入れて、何気なくボタンを二度押したところ、取出口から2缶出てきました。もう一度試したところ、また、2缶出てきました。それ以上やっても、一度に飲めそうもないので、その晩はそれでやめておきました。

 次の日に試したところ、一度目、二度目は1缶しか出てきませんでしたが、三度目には2缶出てきました。ボタンを二度押す時に、微妙なタイミングが必要なことがわかりました。

 五日目くらいからは、タイミングを会得し、90パーセント以上の確率で、2缶ゲットできるようになりました。それ以来、毎晩コカコーラを2缶づつ飲むのが習慣となりました。

 それから1ヵ月後のある日、下宿のオヤジさんが下宿生のために、中古の冷蔵庫を台所に据え付けてくれました。その晩、私はスーパーのポリ袋と、十数個の百円玉を手に自販機へと向かいました。

 そんな私が自販機の前で見たものは、修理中の貼り紙でした。修理が終わり復活した自販機は、二度押し2缶の幸運を私にもたらすことはなくなっていました。
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Coke! 渇きを癒す

2005年06月06日 15時55分52秒 | コカコーラ
 いろんな状況で喉は渇きます。

 暑い日中に汗をかいた時。
 食事の後。
 サウナに入った時。
 塩分の多いスナック菓子を食べた後。
 二日酔いの時。
 スポーツの後。
 病気の時。
 夕方のビールのために、水分補給を我慢している時
 サブリミナル映像を見た時。

 喉が渇いたら何を飲むか。
 水やお茶だと、単に水分補給というだけで、情緒がありません。ジュースやスポーツドリンク、アイスコーヒーだと、甘すぎたり、苦すぎたり、香りがきつかったりと、渇きを癒すために、副作用を我慢しなければなりません。
 
 私の場合は、コカコーラに限ります。
 特に塩辛い食事の後、満腹の時に飲むコーラは最高です。
 ほのかなコークフレーバーが鼻腔をくすぐり、ずっしりとした甘味が舌をとろかせ、コーク独特の味が口中に広がり、強炭酸の刺激が喉を焼き、それらが渾然一体となり、喉の渇きともども胃の腑へ流れ落ちていきます。
 「カ~ッ、うまい!」という言葉が自然発生し、そのあと盛大なゲップが膨らんだ胃を元に戻します。その瞬間が、私にとって、まさに至福の時なのです。

 この習慣を飽きることなく、何十年も繰り返しています。
 一部のビール党の人は、喉の渇きにはビールが一番と言いますが、ビールは喉の渇きではなく、心の渇きを癒すものなのです。
 私はビールを飲む前に、コカコーラで喉を潤します。そうすると、ビールが一層おいしく進みます。
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Coke! と若大将

2005年06月05日 12時28分29秒 | コカコーラ
 私が中学生の頃の憧れのスターは、若大将こと加山雄三でした。映画の若大将シリーズは欠かさず観ていました。グッドルッキングでスポーツ万能、英語はペラペラで、エレキギターを弾きまくり、女にモテる・・・大人の男からすると、やっかみのひとつも言いたくなるようなスーパースター振りでした。

 ギターが弾けたら、女の娘に絶対モテるという歴然たるサンプルが、加山雄三とグループサウンズでしたから、高校生や上級生はエレキギターに走り、私たちはアコースティック・ギターに飛びつきました。

 その頃テレビで流れていたコカコーラのCMが、若大将、加山雄三が「Cokeと呼ぼうコカコーラ」のキャッチフレーズとともに、海へ駆けて行くものでした。

 当然の成り行きとして、私たちのマストドリンクは、三ツ矢サイダーやラムネからコカコーラへとバトンタッチされました。

 しかしその後、Fコードが若大将候補生を淘汰していきました。加山雄三やグループサウンズも流行の波の彼方に消えていきましたが、コカコーラだけは、依然としてその輝きを保ちつづけています。

 本物は時代を越えて生き続ける、ということの象徴みたいですね。
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思い出のS&G

2005年06月04日 17時52分22秒 | 音楽
 大学に入学してすぐに、私はフォークソング同好会に入りました。ジャパニーズ・フォークしか知らなかった当時の私に、先輩達が演奏するアメリカン・フォークはとてもまぶしく映りました。早速、「我が祖国」や「風に吹かれて」、「花はどこへ行った」などのスタンダード・ナンバーを教えてもらい、ひとりで弾き語りしながら悦に入っていました。

 秋に新歓コンサートが予定されており、1回生は基本的にはバンドで出演というルールがありました。ひとりでも多くの1回生を出演させようという、先輩達の心遣いがあったようです。

 私は夏休みが終わっても、ジャンルや方向性の違いから、バンドを組むことができないでいました。そんな時、中途入会希望で、Nという1回生が部室にやって来ました。Nは、私が戯れに歌っていたサイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」に、完璧にハモをつけました。

 意気投合した私とNは、その場でバンドを結成し、バンド名は二人の苗字の頭文字をくっつけて、「なかよしバンド」と決めました。とりあえず、新歓コンサート用にS&Gの曲を練習することにしました。

 新歓コンサートでは「サウンド・オブ・サイレンス」、「アイ・アム・ア・ロック」、「ホームワード・バウンド」の三曲を演奏しました。青いスポットライトの中での初ステージは、最高に感激しました。

 2回生の途中で、Nは勉強で、私は他の遊びや付き合いで忙しくなり、フォークソング同好会を辞めました。それ以来Nとは会っていません。今でもS&Gを聴くと、あのコンサートのことが鮮明に思い出されます。今頃NもどこかでS&Gを聴いているのでしょうかね。
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エピフォンが欲しい

2005年06月03日 19時07分54秒 | ギター&ウクレレ
 中古ギターショップSのHPには、結構マニアックな、ヴィンテージやオールドタイプのギターが取り揃えられています。私のお気に入りはエピフォンのヴィンテージ・ギターです。魅力的なウエストのくびれや、アーチトップ特有の表面の光沢、懐かしささえおぼえるバイオリンタイプのFホール・・・。価格も20万円台から40万円台と、少々(かなり?)無理をすれば手に入れられそうです。

 ギブソンやマーチンと並んで、エピフォンもヴィンテージ、オールドギターのブランド品です。女性のブランド志向には批判的な私も、ことギターに関してはブランドミーハーの日本人です。

 最近、買おうか買うまいか真剣に悩んでいます。

 もし、買ったら元を取り戻せるくらい弾き倒せるのか。平日の帰宅は夜なので弾けない。土日は他にやることもあり、一日中は弾けない。コレクターでもないし、磨いて飾って、眺めるだけなんてできない。それに、そもそも自分にヴィンテージ・エピフォンに匹敵するだけのギターテクニックがあるのか。宝の持ち腐れになるのではないか・・・。

 でも、欲しいのです。でも不安なのです。

 中古ギターショップSの場所はわかっています。でも実際に行ったことはありません。もし、行って現物のヴィンテージ・エピフォンを手に取ったら、絶対買いそうな気がするからです。
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居酒屋のオンボロギター

2005年06月02日 11時00分35秒 | ギター&ウクレレ
 会社の近くに場末の居酒屋があります。
 カウンターだけの、10人も入れば満席になるほどの狭さですが、満席になることは稀です。

 ある日、会社の気心の知れた連中で宴会をやった時、一本のギターを持ち込みました。

 そのギターは、近くのガラクタ屋で5,000円で買ったウエスト-ンのオンボロギターでした。打痕や弾き傷だらけのトップには、割れ隠しのステッカーが貼ってあり、サドルと6弦のエンドピンが無く、ペグの半分は曲がっていました。幸いネックは反りもほんの少しで、フレットの減りも目立つほどではありませんでした。

 早速、居酒屋のオシボリ置きの竹を削ってサドルを作り、エンドピン代わりに割り箸を削り、新しい弦に張り替えました。ペグはペンチで真っ直ぐに矯正しました。ピックは古いクレジットカードをハサミで切って作りました。

 音質はスチール弦にしては柔らかく、音量はソコソコですが、サステインはほとんど効きません。ロバジョンやビッグビルのオールドブルーズをやったり、ブルーズハープと掛け合いをやるにはピッタリでした。

 以来、店の壁に掛けられたギターは、すべてのギター好きのお客さんに開放され、弾き込まれて来ました。最近では、新品にもヴィンテージにもない、独特の味わい深い音色が出るようになってきました。

 オンボロギターでも魂が宿れば、時としてヴィンテージギターより凄みのあるサウンドを響かせることがあるのですね。
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音楽と競馬

2005年06月01日 13時55分13秒 | 音楽
 競馬が趣味のひとつで、土日の特別レースは毎週買っています。

 競走馬にはおもしろい名前がたくさんあります。
 そのものズバリ、オモシロイという馬もいます。
 オレハマッテルゼ、オトコノユウジョウなど男らしい名前もあれば、オトハチャン、ウォーニングムスメなど女の娘みたいな名前もあります。笑えるところでは、マチカネソウダッセ、オジャマシマス、アッパレアッパレ等々。

 私がよく買うのが、音楽関連の名前の馬です。
 サイモンセッズ、ローエングリン、ロックカーニバル、ジャズなど結構いるのです。

 昨年の菊花賞も音楽関連で、デルタブルース、スズカマンボ、オペラシチー、あと、こじ付けで、コスモステージ(音楽はステージで演奏されるから)、ハーツクライ(いい音楽は心を泣かせるから)の馬連5頭ボックスでトライしました。

 結果は1着デルタブルース、2着ホウキパウェーブ、3着オペラシチ-で、あと一歩届かずでした。2着のホウキパウェーブのホウキパとは、ハワイの海岸の名前でした。
 ハワイといえばハワイアン・ミュージック・・・そこまでの深読みはできませんでした。 残念。
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