金「うゎお、なに?」
Caco「きれいにしてあげるからね」
金ちゃんです。金の蔵と書いて萬年金蔵(まんねんきんぞう)といいます。
冬の間私を温めてくれた湯たんぽの金ちゃんです。
綺麗にしてあげて次のシーズンまでさようなら。
Caco「水分がなくなるとシワシワね。若いうちは水分をはじくのよ、金ちゃん!」
金「その白い粉は?」
Caco「重曹です、2~3時間マリネしましょう」
金「それは?」
Caco「オレンジXという洗剤で環境にも優しいの。
あ~良い香り。動物のシャンプーにも使えるんだって」
Caco「動くとおぼれるよ」
金「・・・」
Caco「全く、金蔵なんて縁起の良い名前つけたのに全然稼げなかったわ」
金「(自分の都合で金の蔵だなんて変な名前つけたくせに。こちとら迷惑なんだよ)」
Caco「え? なんか言った? おぼれるよ」
金「・・・」
Caco「金ちゃん、プルメリアが咲きましたよ」
Caco「わ、おかまちゃん!」
金「なんでこんなにご機嫌とらなきゃならないんだろうか・・・」
Caco「金ちゃん、大切なものは自分で持ってね」
金「持ってます」
金「お日様、どうぞお力を」
Caco「金ちゃんて姿勢いいね」
金「もうそっとしておいてください」
よ~くお日様で日光浴した金ちゃんは防虫剤と一緒に来年まで夏眠です。