Catch of the day

food planner cacoの日々もぎたてスピリッツ・・・

美味しいシーンの記憶

2011-06-15 23:30:02 | 



海老が残っていたので

まるごとパスタにしました。

海老味噌がたっぷりソースになりました。


心が果てしなくイタリアへ飛んで行くのです。

シーフードを美味しく食べるなら絶対にヴェネチア。

イカスミのパスタなんて感動のお歯黒で大騒ぎ。

メニューには「セピア」と表示されています。

セピアカラーってお洒落なイメージだけど

イカスミか。。。


迷路を楽しむようにヴェネチアの街を歩き、

辿りついたマドンナというお店で食べた「クモガニ」のサラダは印象的でした。

甲羅のなかにカニの身がシャリシャリと。

とても冷たい温度感を今でも覚えているから不思議です。


私の場合、美味しい記憶は

この「温度」が曖昧だとあまり覚えていないのです。

最近イタリアンレストランへ行くと

パスタの温度が曖昧だったりします。


料理人といわれる職人さんがいるレストランで

きちんと「記憶のある食」をしたいものです。


それにしてもお昼に作った海老味噌たっぷりのパスタは最高でした。


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街が復活する日まで

2011-06-14 23:56:56 | 
届いた小包を開けて、

急に胸が熱くなったんです。

綺麗に焼かれたパンが入っていました。


千葉県の舞浜から届きました。

毎年12月になるとクリスマスイルミネーションで華やかな住宅街。

その街が、あの日以来液状化の被害に見舞われています。

まだ家が傾斜したままの状態のなか

酵母を起こし始め

パンを焼いて元気のメッセージを送ってくれた人がいます。


川原隆与さんです。

川原さんは酵母の時間という天然酵母パン教室を

千葉県の御自宅で主宰されています。

お教室は地元でもとても人気のお教室で、

ネットではチルチンびと広場でも紹介されています。


とてもセンスの良いパンを上手に美味しく焼く方です。

自宅の修復作業が終了していない為

パン教室はまだ少し時間がかかるようですが、

一日も早く再開される日が来ることを祈っています。





ニューサマーオレンジの酵母で焼き上げられたパンです。

しっとりとなめらかな生地に

オレンジピールの柑橘系の甘いアクセント。

この季節オレンジピールはいいですね。





酒粕酵母のパンは香りはもちろんのこと、

クルミのかすかなオイル感を上手に使っていらっしゃるので

何もつけなくても喉にひっかかることなくしっとりと戴けます。

なので朝食にもいいです。





このパンを戴いた時から

どこかモダンテイストな町屋の風情が浮かんできました。

朝だったのできちんとしたスタイリングはできなかったのですが、

和の器でカプチーノな気分でした。


川原さん、本当にありがとうございました。

元気な酵母の時間が届いて感動しています。

一日、一日、そしたまた一日

川原さんの大好きな街と素敵な時間が戻ってきますように、

復活する日を心から毎日祈っています。


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北欧のお菓子  smorkage

2011-06-12 18:25:26 | 



昔むかし、デンマークの小さな村でのこと。

ちょっとおデブなおかあさんが今日もお菓子を焼いていました。

手に入れた安い小麦粉を大きな手で器用にドンドコ大きな音を立てて捏ねていきます。

端っこのお砂糖が焦げたところは

お母さんが大好きなところです。

ここをつまみ食いしているので

お母さんはちょっとだけおデブになりました。


子供たちはいつも

「お前の母さんお~デ~ブ~♪」と虐められるのです。

このままではいけないと子供たちは知恵を絞ります。

ある日、おやつを食べていたら甘い香りに誘われていじめっ子がやってきました。

おやつの時間にいじめっ子を招待することにしました。





お母さんがいじめっ子に一切れご馳走してくれました。

カスタードクリームが潜んでいて、

お口に入れるとクリームパンのようにカスタードがとろけます。

デンマークの「smorkage」スモーケアというペストリーです。


いじめっ子はスモーケアを食べたくて毎日やって来るようになりました。

そして自分もおデブになってしまったので

もういじめっ子はやめました。


こんなストーリーはありません。

勝手に作ってすんません。


私がもつ北欧のお菓子のイメージ・・・

絵本の世界が広がるのです。

エプロンをしたちょっとおデブなお母さんが作ってくれる

メルヘンで甘いお砂糖菓子のイメージ。


子供にとって何が幸せって

手作りのおやつの時間ほど平和で幸せなものはないのです。


 


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キッシュ

2011-06-11 23:53:27 | 



今朝は起きてキッチンにパンもな~んにもなく、

ご飯粒を食べるモードでもなかったので

冷凍パイシートを使って簡単キッシュを焼きました。


お野菜たっぷりのミネストローネと一緒に。





この薄さが好きなのです。

土日の朝はブランチなサイズがいい。





浅い耐熱皿はBONOX社製のもので

実はとても安価で一枚1000円以下で購入できます。

食器洗浄機、レンジ、オーブンOK。


これでキッシュをブランチサイズに仕上げると

卵が1個ですむのも嬉しいです。





昨年、収穫し乾燥しておいたオレガノをたっぷり使って

お料理がワンランクアップ。

ハーブの力ってすごいですね。


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真っ赤な種

2011-06-11 00:13:48 | 



戴いたちょっと訳あり野菜です。

ゴーヤのなかには真っ赤な種。

すごく綺麗な色なので捨てたくないなあと思っていしまう。

口に入れるとチュルンと甘い。

この「捨てたくない」という気持ちは

もしかして意外と当たっていて、

未知の栄養素があったりするのかも。

秘密めいていて、どこかエネルギッシュです。


ゴーヤはもぎらないでそのまま置いておくと

皮は黄色くなり中はオレンジ色で甘くなるのです。


これは緑のゴーヤとして出荷途中に何らかのアクシデントで

追熟した状態なのでしょうか。

青い香りはするものの口の中では爽やかな甘みだけが残ります。


ゴーヤは緑で苦いものだと思っていました。

もしかしたら数年後は

ゴーヤはフルーツのカテゴリーに入っていたりすることがあるかもしれません。


いつの時代も信じてきたことが

一夜にして覆されることがあります。

たった一夜にして人生の流れが変わることってあるのです。


赤い種に秘められた未知のエネルギーみたいなものは

この世に誕生した時から私達人間はみんなどこかに隠し持っているものだと思います。


それがどこにあるのか? 

発芽させるためには

もっと自分の内なる声に耳を傾けることなのでしょうね。

そんな風に考えると明日起こる奇跡が待ち遠しくなります。

赤い種、食べちゃったし。

あーめん。


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エスニックバーベキューチキン

2011-06-08 22:18:22 | 
湿気の多い国へ行くと、

朝、メークをする時にちょっと大変なことがあります。

ビューラーでまつ毛をカールしようとしても

なかなかカールできない。

クルンてならないのです。


タイのバンコクがまさにそうなのです。

あの湿気はスゴイですね。

でも行きたいね。





湿度を感じたらエスニックごはんが美味しいですよ。

そろそろ夕飯の支度にしなきゃ。





株わけをする時に少し採って冷凍して置いたレモングラスの茎です。

根っこに近い部分をガーリック2個と一緒に大さじ1程度をつぶします。


スパイスをすりつぶす小さなすり鉢というかウスというか・・・

素敵なのほしいのですよ。




お砂糖、ナンプラー、オイスターソース、ターメリック、サラダオイル

チキンをしっかり漬け込んでフライパンで焼きました。





ジャスミンライスは香り米とも言われています。

アジアンフードには欠かせない。

コリアンダーを添えて。





お豆腐が残っていたので

シンプルなホット&サワースープに。


戴いた水菜はサワーシュリンプサラダにしました。

レモンの果汁でナンプラーと一緒に甘酢で爽やかに仕上げると

お部屋の中はもうすでに初夏の気配がするのです。





辛いもの食べて思いっきり汗かいて、

今年は暑いよニッポン。

待ち遠しいですね。


夏の計画たてましたか?


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キッチンという場所

2011-06-05 21:27:07 | 



お野菜をたっぷり戴きました。

黄色いのはコリンキーっていいます。

まあるいウリみたいな形をしています。(切ってしまった、ごめんなさい)

キュウリみたいな香りでさっぱり、しっかり歯ごたえがあるので

バーニャカウダソースで頂くことにしました。


ちょっと初夏のコーディネートで。





ミルクで炊いたガーリックとアンチョビがこっくり。


コリンキーって特に味があるわけじゃないけれど

この綺麗なビタミンカラーが身体に入るってなんかすごく嬉しい。

この「綺麗を食べる」って大事ですね。

私はこのコリンキーの大ファン。





お庭でフェンネルを摘んでパスタに練りこみました。

マルタリアーティ風に、ランダムカットです。

楽しいよ~♪


実はジャガイモを少し練りこんでニョッキの生地をアレンジしています。

食感がもっちりと仕上がるんです。





スキャンピ(手長海老)っていうのをイタリアンではよく使うのですが、

それ風にガーリックとお庭で採れたタイムで。

シンプルにうンまいね。プリプリっ!





海老の頭はミソがたっぷりだったのでビスクなスープに。

白ネギの青い部分とトマトと一緒に合わせて海老をすり潰します。


海老のミソが甘めなので玉ねぎよりも長ネギを使いました。

ちなみにこの海老はコストコで購入しました。。。mmm・・・何海老だったかな?

すごく美味しい海老なのでコストコへ行くと必ず買うのです。





戴いた野菜とお庭で収穫したものばかり。

美味しさ2倍2倍 

ご馳走様でした。


誰かの為に美味しいものを作らセて戴く。

人に幸せを与えてあげようと始めたことで

実は自分が幸せになっていることって多い。

人の相談にのってあげていて実は自分が元気になっていたってアレです。

私はしばらくの間

人としてこれをすっかり忘れていたようです。


キッチンは

誰かの為に「美味しい」を作らせて戴く場所。

ふわ~っと幸せが循環する時間のなかにいるって素敵なことですね。


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滑り台

2011-06-01 21:10:06 | ふと思うこと



子供の頃、滑り台で遊んだ時の事をを覚えていますか。

ワクワクドキドキしながら滑っていた滑り台。




この階段を駆け上がる時、

どんな感じでしたか。

早く滑りたくて待ち切れない。

好奇心たっぷりで

おしりが摩擦で「熱ッ」って。

怪我をして

それでもまた懲りずに階段を上る。

好奇心に向かってまっしぐらでした。


いつ頃からでしょうか。

好奇心はあるのに

ワクワクするより

ドキドキ緊張するようになりました。


怪我をするのを避けるために、

迷い悩み、

「今、人生の岐路なの」と大袈裟な表現をしてみたり、

占いをしてみたり。


目の前に階段があるのにどうして上がろうとしないのか。

失敗をさける人生を選択して

何も変化のない自分に喪失感も多々。


失敗をして得る事の方がはるかに大きいことを時々忘れているのであります。


子供の頃は小さいから歩く道も広く感じて、

すぐ隣には親の手で守られていました。


大きくなったら

道幅も狭く知らない人と袖すりあうようになると

何だかとても窮屈で

自分のテリトリーをしっかり守るようになってしまったり。


滑り台か・・・

滑った後、また逆上りして再度滑るあの逞しさは

どこへ行ってしまったのでしょうか。


自分の大切な人にバシッと言ってみてください。

「私、今から滑るから見てて」って。

もうやるっきゃないでしょ。


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