上川金田一第1作。
「獄門島」であれれだったので期待しないで見たら、おもしろかったです。
なるほどこのドラマの出来がよかったから「獄門島」が作られたんですね。納得。
1978年版は篠崎慎吾を三橋達也さんが演じていたので最初から犯人じゃないとわかってしまうのが残念でしたが、今回は六平直政さんだったので十分怪しかったです。
そして、羽田美智子さんもよかったです。
倭文子ってただの人形じゃないんです。男を惑わす魔性の女なのです。
糸さんの野際陽子さんもさすがです。
でも若すぎて、どうせ捕まってもすぐ寿命だとは言えないのでラストは洞窟に姿を消してしまうのでした。
原作を読んで時間が経つので、ちょうどよいくらいに内容を記憶喪失しているのでなおさらドラマとして見られたのかもしれません。
このドラマを見てわかったのは、以前作られた金田一ドラマがちょっと物足りないものだったら、リニューアルして成功する可能性は十分あるということでした。
でも「獄門島」になるとあまりにもドラマ化、映画化されていてリニューアルの成功はむずかしいのです。
上川さんも田舎が舞台より都会が舞台の方が似合っています。
あと「迷路荘の惨劇」は「悪魔が来りて笛を吹く」に設定が似ているとあらためて思いました。
長門裕之さんが出てきたのも「悪魔が来りて笛を吹く」で新宮利彦を演じたからなのではないでしょうか。