5月1日(火)朝、ふとんの中で、きのう、前を通った旧日本領事館の階段を上らなかったことが気になりました。
あそこからなら、海が見えるかも。
この日の列車は8:55発なので、朝の散歩に出かけました。
旧日本領事館の階段を上ると門が開いていて、中に入ることができました。
しかし、そんなに、海は見えません。
建物の裏に回ると、岩山に穴があって、日本軍が強制的に朝鮮の人たちに防空壕を掘らせたと案内が出ていました。
敷地脇の出口を出ると階段があって、さらに上に行けそうです。
上がっていくと、儒達山の入口がありました。
階段があるとついつい上ってしまいます。
広場に李舜臣が経っていました。
上の方に見晴らし台みたいなものが見えます。
どんどん登ると、さらに登り道はつづきます。
大砲が置いてあったり、見晴らし台がいくつもあって、
不動明王がいて、ついに頂上にたどりつきました。
頂上からの風景。
頂上には無料の望遠鏡もありました。
すっかり、汗びっしょりになりました。
山を下りながら、儒達山に登ったことで、木浦が平凡な終着駅から、景色のよい観光地という印象に変わったことに気づきました。
もともと、木浦の他の観光スポットに行っていないので、こんな評価も無意味ですけれど…。
山を下りて、駅前に戻り、パン屋さんでパンを買いました。
まだ、時間があるので、宿でパンを食べました。
宿はこんな感じ。
宿を出て、木浦駅に入りました。
8:55木浦発慶全線(キョンジョンソン)経由釜田(プジョン)行ムグンファ号。
慶全線を直通で乗れる列車は往復1本ずつしかありません。
このムグンファ号に乗るのが、今回のスケジュールの中の楽しみの一つでした。
湖南線の光州松汀から光州市をかすめて慶全線に乗り入れます。
「夏の香り」の舞台鳴鳳駅を見て、いつか途中下車したいなーと思いながら、
5年前に来た宝城駅を過ぎ、
全羅南道と慶尚南道の境界の川ソムジンガンを渡りました。
ローカル線らしい駅名表示板が立っていました。
馬山駅まで来るとローカル線のイメージはまったくなくなりました。
馬山から先はKTXが乗り入れていて、日本の新幹線のようになりました。
慶全線は、海も見えず、ただぼーっと時間が過ぎていきました。
そのわりに、けっこう混んでいて、意外でした。
ムグンファ号なので、コーヒー車もなく、昼も食べられませんでした。
終点の、釜山駅の北にある釜田駅に17:00頃着きました。
次の日の出発も釜田駅なので、駅そばの旅館に入りました。
20,000Wでした。
宿を出て地下鉄に乗り、東大新駅に行きました。
今度、釜山に行ったら、ここにある骨董品通りに行きたいと思っていたのでした。
通りにぽつぽつある骨董品店を眺め、ちょっと道に迷って、地下鉄の駅に戻りました。
やっぱり、白磁なら白磁がほしいとか、仏像がほしいとか、目的がないと店に入れないし、夕暮れでさらに店に入りづらかったのでした。
さて、夕食をどうするか、一人でいけるところは、と考えて、初めて釜山に来た時に友人と行った西面のスンドゥプ屋さんを思い出しました。
西面は釜田にも近いし、そのスンドゥプ屋さんは地球の歩き方にも乗っていて、どこにあるかわかるし、ということで、西面駅で下りて、スンドゥプ屋さんに行きました。
ちょうど、テーブルが一つ空いていて、そこに座りました。
焼きサバ(地球の歩き方に韓国の呼び方が書いてあった)とビールも頼んで、なつかしい金たらい入りの目玉焼きの乗ったごはんが出てきました。
おいしかった。
ほろ酔いで、歩いて宿に戻ろうとすると、小雨が降ってきて、途中に釜田図書館があったので、入ってみました。
本棚と本棚の間隔がせまくて、一人しか通り抜けできなさそうで、驚きました。
また、韓国の十進分類法K.D.C.が日本のN.D.C.と微妙に違っているのも、驚きでした。
図書館を出て、屋台の並ぶ通りを行くと帽子屋さんがあって、気に入った帽子があったので10,000Wで買ってしまいました。
途中、農協ハナロマートが開いていたので、キンパッとお菓子とバナナ牛乳を買いました。
ビールは冷えていなかったので買いませんでした。
宿に戻り、シャワーを浴びる気にもならない水回りだったので、お菓子を食べて寝てしまいました。つづく。