第791話 大冒険

2014年09月09日 05時40分55秒 | 子育て・「おママごと」

先週の土曜日のことである。

夏の疲れと週末の疲れが重なって、家を出るのが遅くなった。息子と学童保育所まで一緒に行くと、遅刻する。

遅刻を避けるため、「ここから1人で行ける?」 と、近くで息子を降ろした。


職場でふと携帯を見ると、10時38分、学童から着信あり。

かけ直してみると、あれから2時間以上、学童につけず、さ迷い歩いていたと言う。

え?!

いつも閉まっていない門が閉まっており、実際、鍵はかかっていなかったのだが、

息子が反対にひっぱったため、閉まっていると勘違い。

その後、近くにいた高学年のお兄ちゃんに話しかけることもできず、ひとり。

考えた息子は、集団登校場所である6年生のF君ん家にたどり着くも、ここでも門が閉まっており、

この少し離れたところで待っていたところ、

出先から帰ってきたF君のお母様が息子に気づき、学童まで送り届けてくださったとのこと。

F君ご一家がお出かけをしていたら息子はどうなっていたのだろう・・・考えるだけで恐ろしい。


それにしてもこの暑い中、2時間も息子は一体どうしていたのだろう・・・その間の心細さを思うと、胸が痛い。

1人で行かせた私に対する怒りか、「大丈夫、1人で行ける」と言ったのに行けなかった恥ずかしさか、

迎えに行った時、抱きしめてやろうと思っていたが、息子は下を向き、抱かせてくれなかった。

門があかなかった時の衝撃、誰もいないい校庭、F君ん家の静かさ・・・

一人で過ごした果てしない時間は、大きくなった時、ふと思い出すに違いない「あの夏の日の暑さ」になるだろう。



 


 


 

 

 

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