先週の土曜日のことである。
夏の疲れと週末の疲れが重なって、家を出るのが遅くなった。息子と学童保育所まで一緒に行くと、遅刻する。
遅刻を避けるため、「ここから1人で行ける?」 と、近くで息子を降ろした。
職場でふと携帯を見ると、10時38分、学童から着信あり。
かけ直してみると、あれから2時間以上、学童につけず、さ迷い歩いていたと言う。
え?!
いつも閉まっていない門が閉まっており、実際、鍵はかかっていなかったのだが、
息子が反対にひっぱったため、閉まっていると勘違い。
その後、近くにいた高学年のお兄ちゃんに話しかけることもできず、ひとり。
考えた息子は、集団登校場所である6年生のF君ん家にたどり着くも、ここでも門が閉まっており、
この少し離れたところで待っていたところ、
出先から帰ってきたF君のお母様が息子に気づき、学童まで送り届けてくださったとのこと。
F君ご一家がお出かけをしていたら息子はどうなっていたのだろう・・・考えるだけで恐ろしい。
それにしてもこの暑い中、2時間も息子は一体どうしていたのだろう・・・その間の心細さを思うと、胸が痛い。
1人で行かせた私に対する怒りか、「大丈夫、1人で行ける」と言ったのに行けなかった恥ずかしさか、
迎えに行った時、抱きしめてやろうと思っていたが、息子は下を向き、抱かせてくれなかった。
門があかなかった時の衝撃、誰もいないい校庭、F君ん家の静かさ・・・
一人で過ごした果てしない時間は、大きくなった時、ふと思い出すに違いない「あの夏の日の暑さ」になるだろう。