第3933話 「おかげさま」との出会い(後編)

2023年12月31日 10時00分00秒 | Weblog

いにしえの人々も目ざした伊勢神宮は、

約二千年前、天照大御神の鎮座地を探して

各地を巡っていた皇女倭姫命が、

天照大御神のお告げにより

五十鈴川のほとりに内宮を立てた

のが起源といわれている。(らしい)

 

江戸時代、「一生に一度はお伊勢さん」

と呼ばれるほどお伊勢参りは庶民の憧れだった。

危険を顧みず、各地から幾日もかけて目ざした場所。

お伊勢参りは別名「おかげ参り」と言って、

日々の感謝を伝えるものであるらしい。

 

伊勢神宮でも子授かりばかり祈っていた。

これまで「おかげ横丁」という名に

感じることもなかった(未熟者だった)が、

夢破れたのち心に沁みる「おかげさま」。

 

赤福本店で息子と赤福氷を食べた「幸せ」は、

私の心に残る夏の思い出。

自分の願いにとらわれていたあの頃は、

気持ちが重かった。

「おかげさまで」そう心から思えた時、

執着も欲もなく、心が軽くなった。

 

これからは、すべてのご縁に、

命あることに、感謝を祈ろう。

「おかげさま精神でいこう」というのが、

今の、そして、これからの、私の願い。

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