第4078話 恋に至る病

2024年05月25日 10時00分00秒 | 創る(フィクション・ノンフィクション)

これは 恋愛なのか、洗脳か?

斜線堂有紀著「恋に至る病」

彼女は

誰一人として愛さなかった化物か、

ただ一人だけは愛した化物か。

 

(以降、ネタバレ含む)

彼女は なぜ「それ」を

肌身離さず 持っていたのか・・・

一読目(後)の私は、「それ」が証。

(なんという小道具センス!)

どこでどんな風に「それ」が出てきたのか

思わず、ページをさかのぼる。

 

恋愛脳で考えるなら

彼女(景)は、いじめるためではなく、

好きな人の、

名前の書かれた消しゴムだけ を入手。

それ以後の いじめについては

ノータッチだった(と信じたい派)。

 

他の読者がどう考えているのか検索。

私の解釈(願望)は少数派だと知る。

 

「恋に至る病」はタイトルに惹かれて。

みなが言う(帯文)ラスト4行の衝撃

を 知らずに読んだので

それ ではなく、他の場所で

衝撃を受けていた初心者ならではの解釈。

 

結末を知って読む、時を経て読む、

二読目、三読目は また解釈が異なるのだろう。

そんな幅ある作品の味変を後日の楽しみにしたい。

コメント
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