これは 恋愛なのか、洗脳か?
斜線堂有紀著「恋に至る病」
彼女は
誰一人として愛さなかった化物か、
ただ一人だけは愛した化物か。
(以降、ネタバレ含む)
彼女は なぜ「それ」を
肌身離さず 持っていたのか・・・
一読目(後)の私は、「それ」が証。
(なんという小道具センス!)
どこでどんな風に「それ」が出てきたのか
思わず、ページをさかのぼる。
恋愛脳で考えるなら
彼女(景)は、いじめるためではなく、
好きな人の、
名前の書かれた消しゴムだけ を入手。
それ以後の いじめについては
ノータッチだった(と信じたい派)。
他の読者がどう考えているのか検索。
私の解釈(願望)は少数派だと知る。
「恋に至る病」はタイトルに惹かれて。
みなが言う(帯文)ラスト4行の衝撃
を 知らずに読んだので
それ ではなく、他の場所で
衝撃を受けていた初心者ならではの解釈。
結末を知って読む、時を経て読む、
二読目、三読目は また解釈が異なるのだろう。
そんな幅ある作品の味変を後日の楽しみにしたい。