第1824話 説法に涙す

2018年04月01日 08時30分00秒 | Weblog

朝のお勤め、永代供養の読経後、説法をきく。

この日のお話を 要約すると、

人は、一瞬一瞬 老いていく。

たえず同じではなく、

生まれ変わっているのだということ。

親(先祖代々)への 感謝。

祈りは、万国共通。

 

こう まとめてしまうとありがたみに欠けるが、

僧侶による説法の魅力は、

(普段忘れがちな) 当たり前のことを

えら~い    お坊さんからきくことで

素直に    耳を傾けられるところ。(個人的見解)

 

今回 私の心に深く沁み入ったのは、

70歳の男性(住職)から発せられた 母への思い。

「父母恩重経」というものがあるらしく、

「そこに

父という言葉は、数回くらいしか出てこないのに

母という言葉は、何回も出てくる。

母親って すごいね。

この歳になってもいまだ亡き母を思うと・・・」

住職が涙ぐみ、声をつまらせた。 その瞬間、

私の中で突如わきあがる思い。

 

いまだにある男尊女卑。

私が女だから?

女じゃなかったら?

と思うこと 多々あったが、

私は、女だから 母親になれたのだと思うと、

女性である喜びに    涙が流れていた。

 

私は時間をかけて 何を築いてきたのだろう・・・

そんな虚無感に襲われていたが、

唯一 息子の母になれた    この確かなことに

もっと大切にしよう、もっと感謝しようと。

説法は、受け手の精神状態から  

その解釈が大いに異なるのも

面白さのひとつだと思う。(個人的見解)


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