第494話 ついてはいけない嘘

2012年10月25日 04時47分15秒 | 子育て・「おママごと」

(前話の流れから)
ウソだ!と思った時、息子の言葉の背景にあるものを考えるようにしている。
想像の翼を広げて、彼自身がそう見えているイマジネーションものは、
その翼を折らず、かといって私にも見えているわけではないので、
「Kには見えたんだね」と返すようにしている。
甘えたいという気持ちが隠れている場合、お友達や先生を悪く言わず、
「そっかぁ」とハグする。
幼児時代のウソは目くじらたてるほどのものでもないかなと矯正していない。
問題は大人になってからの嘘。

私が育児休暇中、隣人宅の改装工事が行われた。
工事開始前にご挨拶にお見えになった時、私が
「赤ちゃんがいるのですが、工事の音ってどの程度の・・・」とたずねると、
その方は、(一瞬の間のあと)「ご安心ください。まったくしませんので」と笑って答えた。
いざ工事が始まると大変な騒音で家にもおれず眠りの浅い子を抱え、児童館に逃げる日々。
私も初めての子育ての中、
毎日繰り返される騒音に乳児期への影響を医者に相談するほど半ばノイローゼぎみ。
工事終了・お引っ越し後、お隣に息子とまったく同じ歳の子がおり、
その子は騒音知らずで、それまで過ごしていたことを知った時の母としての思い。
なにより、あのとき音などしないとおっしゃった隣人に不信感を抱いた。
あの時、咄嗟についた隣人の嘘が私の中でしこりとなって今なお近所づきあいはない。
ご挨拶程度。
この騒音問題がなければ同い年の子のいる隣人づきあい、違った関係性を築けたであろうに残念だ。
隣人は私がなぜ身を固くしてすれ違うのか・・・身に覚えがないくらい些細な嘘であろう。

嘘も方便とは言うが、ついてはいけない嘘がある。
分別ついた大人になった時の嘘は要注意。
自分にとって都合のいい嘘はつかない方がいい。
息子がもう少し大きくなったら、逃れるための嘘はつかないよう教えようと思う。


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