(夏)
息子には見える謎の生物がいる。
名前は「ブロ」
息子がブロを見たという。
ブロ? どのような形をしているのか絵を描いてもらうこととした。
描かれた絵は、アナゴのような形をしたブロ。
アナゴではないのかと問うと、ブロには模様があるらしい。
確かに息子の描いたブロにはアナゴにはない模様があった。
しかも、息子はブロを食べたことがあるらしく、これが非常に絶品らしい・・・
息子の真剣な表情から、心の底からブロを信じ、語っていることがうかがえた。
(秋)
思い出したように、ブロについて問うてみた。
あぁ、あれ、僕が創り出した生き物やで、そう言ってくれるのを期待しての時間差攻撃である。
ブロ? ブロはおるで。
やっぱり息子の中では、まこと。
どこにいるの?
海。
海にいった時、海岸ではしゃいでいただけにブロとの遭遇は難しいと考えるのだが・・・
息子は見、息子は食べ、その美味しさはいまだ記憶に残っているほどらしい。
(冬)
息子は心の底からブロを信じている。
ブロに関するウソをついても得がない。
ウナギより長く、牙がある。目が大きいのでどこか愛らしいブロ。
日本に生息する未確認生物・ツチノコと並び、我が家ではブロが実在する。
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