第99話 One

2005年10月25日 02時41分19秒 | Weblog

劇団カプチーノホームページ来訪者7,000人突破記念、
久方ぶりにて画面に向かうも緊張気味…気持ちの流れのままに。

このたびは劇団カプチーノ第2回公演「しゃべれども しゃべれども」に
ご来場いただきまして、誠にありがとうございました。
舞台は観客の視線があって、演者の存在が確かなものになり、初めて命が生まれるものだから。
芸術は他者の存在なしには存在しえないんだなと…でもこれ、芸術に限らず、ですかね。
芝居は造形芸術と違い、後から作品をいつでもどこでも取り出してみせるということができません。
公演日のみ。
前回の公演でこの一期一会を痛感した私は、今回、観ていただくこと(広報)に力を入れました。

「ごめんな~家族旅行の予定があるから観にいかれへんと思う」
昨年の11月に原作と出会い、少しずつ準備を重ねての公演日。
私にとって約一年の集大成となる特別な2日間。
でも、それが友人にとって特別な日かというと…残念ながら・当然のことながら、違います。
連休、休日の貴重な時間、予定の“一番”に選んでもらうことの難しさを痛感します。
料金2千円、2千円も払って観にきてもらうことに感じる負い目…広報ストレスに悩みます。
「そんなに悩むなら、いっそ無料で公演したらいいんじゃない?」
この言葉に様々な思いが渦巻きましたが、絶対面白いものを作って、
2千円払った損はさせないを目標にできました。(目標は達成できていたでしょうか?)

痛感したのは、人の時間とお金を拘束することの難しさばかりではありません。
難しさを痛感したからこそ、カプチーノの公演を予定の優先順位1番に選んでいただけたこと…
心にしみます。嬉しいです。ありがとうございました。
都合をつけ、一緒に公演に臨んで下さった全ての方に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。

観劇に向かうママの代わりに家で子守をしてくれた旦那様にも、
体調を崩さずママを送り出してくれたお子様にも感謝せずにはいられないのです。
観に行こうと当日ぎりぎりまで奔走してくれた友人、
予定がある中で公演日を気にかけ応援してくれた友人、
公演の成功を祈ってくれた時間をありがとうございました。


誰かと会う約束、ありますか?
その時、私が目の前にいるあなたを最優先したように、あなたにとっても私は1番なんだよな~と
なぜか沁みるのです。




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